Snowfall

ディープインパクト産駒Snowfall、英オークス圧勝

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6月4日に開催されたイギリスのオークスで、ディープインパクト産駒のSnowfallが圧勝しました!

オークスが行われるのは、エプソム競馬場。

レースの前に、ツイッターでフォローしている方が、エプソム競馬場を解説する動画を紹介されていました。

解説しているのは、今回Snowfallの手綱をとってくれたデットーリ騎手。

以前、ダービーに向けて解説をしたものですが、オークスも同じ競馬場、同じ距離で行われます。

この動画を見た時、なんか息切れがしました。

本当にタフなコースで、ディープインパクト産駒のSnowfallはスタミナが足りないのではないかと心配していました。

2018年にイギリスダービーで4着になったSaxon Warriorは、スタミナが持たなかったのか4着に敗れていましたし。

でも、終わってみれば16馬身差の圧勝。全く問題なかったですね。

勝つにしてもここまでとは。英オークス史上最大の着差だそうです。

英オークスは、1994年にディープインパクトの母、ウインドインハーヘアが出走しています。

その時の勝ち馬はバランシーン。ウインドインハーヘアは惜しくも2着でした。

そして、そのバランシーンに騎乗して、英国クラシックを初めて勝ったのがデットーリ騎手でした。

バランシーンは今年亡くなりました。

ディープの母のウインドインハーヘアはご存知の通り、北海道のノーザンホースパークにいます。

今年30歳になりますが、元気で過ごしているようです。これからも元気で、もっと長生きしてほしいです。

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Snowfall、これまでの歩み

以前、以下の記事でSnowfallをご紹介しました。

世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その2 前回の記事に続いて、今日も世界のGIレースや重賞レースで勝利したディープインパクト産駒をご紹介していきます。 https:...

前走のミュージドラ(Musidora)ステークス(GⅢ)で、初めての重賞勝利を収めた時に書いたものです。

Snowfallのプロフィールを再びご紹介しますと、

Snowfall

2018年2月9日生

父 ディープインパクト 母 Best In the World

母父 Galileo

馬主 Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor

Aidan P O’Brien厩舎所属

2021年6月6日現在の通算成績    9戦3勝

血統的な背景などは、上にご紹介した記事に書きましたので、ここでは主に戦績を振り返ります。

2歳時のSnowfall

Snowfallは昨年の6月に2歳でデビューし、勝ち上がったのは翌月の3戦目のレースでした。

勝った時は楽しみな仔が出てきたなと思ったものの、その後、3歳になるまでは勝ち星が上げられず。

GⅠや重賞にも挑戦しますが、上位には来られませんでした。

2歳時の最後のレース、フィリーズマイル(GⅠ)では、同厩舎のMother Earthと取り違えられるという珍事件まで発生。

ゼッケンが入れ違いになっていたのですね。

Mother Earthが3着に入り、スノーフォールは8着だったのですが、レース直後はスノーフォールが3着だと思われていました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつもの厩舎スタッフが同行できなかったため起きた間違いだったようです。

オブライエン師は、レース後罰金を支払いました。

でも、Mother Earthは今年5月に行われたイギリスの1000ギニーで見事優勝。

次走のフランス1000ギニーでも2着になっています。

そして、Snowfallはイギリスのオークスを圧勝。なんか元はとったって感じですね(笑)。

3歳になってから

Snowfallは昨年の10月9日に開催されたフィリーズマイルへの出走を最後に休養に入ります。

そして、今年5月に行われたミュージドラステークスで復帰し、優勝。その際も2着に3馬身半の差をつける圧勝でした。

2歳の時はそれほどでもなかったのに、3歳になってこれほど急激に強くなった馬は、数多いディープ産駒のなかでも今までいなかったような。

走るディープ産駒は、デビュー当時から目覚ましい成績を挙げたり、大きなレースで勝っていることが多いので。

管理するオブライエン調教師によると、2歳時も調教ではよく動いていたのですが、その動きのよさがレースでは生かされていなかったとのことです。

もちろん休養して、成長を促したことがよかったとも。

もう一つ大きな要因だと思われるのが、レースの距離ですね。

2歳時に出走していたレースは1400mのものが多く、最長でも1600mでした。2歳ですから、あまり長距離のレースはないかもしれないですが。

3歳になって出走したレースは前走が2100m、英オークスが2400m。長距離が合っているのでしょう。

英オークスは評価も高く、公式レーティングはまだ発表されていないと思いますが、Racing Post紙のレーティングなどは相当高いようです。

そして、この結果を受けて、今年の凱旋門賞のオッズは1番人気になっています。

ここまで書いてきたのですが、あの強いレースを見ても今いちピンと来ていないというのが正直なところ。

「なんか嘘だろー」

って感じなんですよね。狐につままれてるというか。

次走はアイルランドオークスが候補に挙がっているようですが、陣営はまずはレース後の状態を見るとのこと。

これからもできれば強い勝ち方をして、まだよく理解できていない私を納得させてください(笑)。

ヨーロッパのクラシックレースを勝ったディープ産駒は、早い時期に故障をしてしまうこともあったので、どうか無事でというのが一番です。

そして、贅沢だとはわかっていますが、凱旋門賞を制覇してくれるようなことがあれば、最高なのですが。

デットーリ騎手にはこれからも乗ってほしいな。これからの期待を込めて、この文章を終わりにします。

*2021年11月15日追記

スノーフォールが、2021年度カルティエ賞最優秀3歳牝馬に選出されました!

カルティエ賞とは、欧州の年度代表馬を表彰する賞です。日本にも年度代表馬を選出する制度がありますね。

1991年にカルティエがスポンサーになって設けられた賞だそうです。

欧州の重賞競走のポイント、イギリスの競馬記者の投票ポイント。

さらに、英国のメディア、レーシングポストとデイリー・テレグラフの読者投票のポイントを合計し、受賞馬が決まります。

ちなみに今年の年度代表馬はセントマークスバシリカ。最優秀3歳牡馬にも選出されています。

セントマークスバシリカは先日引退して種牡馬になりましたが、その時スノーフォールとの交配が話題になっていましたね。

実現したら、3歳の最優秀馬同士の配合かー。すごいっすね。

もちろん、ディープインパクト産駒でカルティエ賞に選出された馬は、スノーフォールが初めてです。

改めておめでとう、スノーフォール🎉

今年一年楽しませてくれて、本当にありがとう!

 

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