ディープ産駒

世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その2

前回の記事に続いて、今日も世界のGIレースや重賞レースで勝利したディープインパクト産駒をご紹介していきます。

世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 今日は、海外でGⅠレースなどの大レースに勝利したディープインパクト産駒を、まとめてご紹介しようと思います。 このブログでは、ディー...

世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その3
世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その4

ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国や場所

まず、ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国の一覧です。

重賞勝利を上げた場所一覧
  1. アイルランド
  2. イギリス
  3. フランス
  4. ドバイ
  5. 香港
  6. 日本
  7. オーストラリア
  8. アメリカ

前回も言いましたが、要するに海外のビッグレースが開催されている場所です(笑)。

海外の大レースで勝利を収めたディープインパクト産駒

そして、以下が2022年5月1日現在、世界のGⅠレース、重賞レースを勝利したディープ産駒の一覧です。

海外のGⅠレース、重賞レースを制したディープインパクト産駒 25頭

外国産馬 6頭

GⅠ勝ち馬4頭 

スタディオブマン、ビューティパーラー、ファンシーブルー、プロフォンド

重賞勝ち馬2頭

バルタバ、ハラジュク

日本産馬 19頭

GⅠ勝ち馬13頭 

ヴィブロス、エイシンヒカリ、グローリーヴェイズ、サクソンウォリアー

ジェンティルドンナ、トーセンスターダム、フィアースインパクト

リアルインパクト、リアルスティール、ラヴズオンリーユー、

スノーフォール、シャフリヤール、グリントオブホープ

重賞勝ち馬6頭

アキヒロ(改名してスティミュレーション)、アクアマリン、キズナ、ジェニアル、サヴァラン、マカヒキ

今回は日本産馬のうち、主に海外で活躍した(している)産駒をご紹介します。まずはGⅠ馬から。

主に海外で活躍した(している)日本産馬

日本語の馬名のほかに、英語のスペルも記しておきます。

馬名の前に👑のマークがついているのは、海外のGⅠ勝ち馬です。

👑サクソンウォリアー  Saxon Warrior (JPN)

 

勝利レース: 2018年 イギリス 2000ギニー(GⅠ)

2017年 イギリス レーシングポストトロフィーステークス(GⅠ)、アイルランド ベレスフォードステークス(GⅡ)

サクソンウォリアーも、海外でディープの名を高めてくれた馬の一頭です。

ファンシーブルーと同じで、世界有数のサラブレッド事業体であるクールモアが生産した馬です。

北海道安平町のノーザンファームで生まれ、その後アイルランドに渡りました。

ディープ産駒はフランスで実績を残していました。

さらに、イギリスでも大レースを勝ってくれたということは、大きな意味があったと思います。

しかもクラシックレースですからね。

2000ギニーで勝利を収めた後も、イギリスやアイルランドの大レースに出走しました。

勝利は得られませんでしたが、上位には来ていたので立派だったと思います。

2000ギニーの後は2,000m~2,400mの中距離のレースを使われていました。

でも、戦績を見るとマイルのほうが適性があったかもしれませんね。

エイダン・オブライエン調教師もサクソンウォリアーの引退時にそのようなことをおっしゃっていましたが。

サクソンウォリアーは2018年に脚部不安のため、3歳で引退を余儀なくされました。

引退後はクールモアスタッドで種牡馬になりました。

初年度産駒が各地のせりに上場され、評価も上々ということです。

これからは種牡馬としても、ディープの名を高めてくれたらと願っています。

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👑フィアースインパクト Fierce Impact (JPN)

 

勝利レース: 2020年 オーストラリア マカイビーディーヴァステークス(GⅠ)

2019年 トゥーラックハンディキャップ(GⅠ)、カンタラステークス(GⅠ)

2018年 サマーカップ(GⅢ)

このブログでフィアースインパクトを紹介するのは初めてなので、プロフィールも掲載します。

フィアースインパクト

2014年3月6日生

父 ディープインパクト 母 ケイアイガーベラ 母父 Smarty Jones

馬主 Seymour Bloodstock, Denns Racing Et Al

Matthew A Smith厩舎所属

2020年12月28日現在の通算成績(イギリス時代を含む) 29戦6勝

NHKマイルカップを制したケイアイノーテックや、2日前に初勝利を挙げたケイアイシェルビーの全兄です。

↓ 似てますかね?

もう一頭、デビュー前ですが、2019年生まれの全弟がいます。

フィアースインパクトはイギリスでデビューしました。

でも、デビュー戦で勝利を収めた後は勝つことができず、オーストラリアに移籍します。

オーストラリアに移ったことがこの馬にとっては良かったのだと思います。

4歳になってGⅢレースを勝ち、翌年にはGⅠを2勝しました。

この実績が評価され、リーガルパワーと共に、2019/2020シーズンの最優秀中距離馬として表彰されました。

6歳になった今年もマカイビーディーヴァステークスで優勝。息の長い活躍を続けています。

こう言ってはなんですけど、イギリスでの馬主さん、3歳で手放すなんて早まったのでは(笑)。

ただ、十分に成長しきれていなかっただけかもしれないのに。

フィアースインパクトは現役を続けています。

でも、それほど遠くない時期に引退して、種牡馬になるのではないかと思います。

これからも元気で頑張ってほしいです。

*2021年4月23日追記

先日、フィアースインパクトの現役引退と種牡馬入りが発表されました。

詳しくは海外にいるディープインパクト系種牡馬その3をご覧ください。

 

スティミュレーション Stimulation (JPN) (改名前 アキヒロ Akihiro)

 

勝利レース: 2016年 フランス シェーヌ賞(GⅢ)

 

スティミュレーション

2014年2月21日生

父 ディープインパクト 母 Baahama 母父 Anabaa

馬主 Exors Of The Estate Of The Late Hui Sai Fun
A S Cruz厩舎所属

2020年12月28日現在の通算成績(フランス時代を含む) 34戦4勝

スティミュレーションは、前回ご紹介したバルタバの全兄です。

フランスでデビューし、重賞のシェーヌ賞を含め6戦3勝という成績を収めます。

その後、香港の馬主さんに売却され、名前をAkihiroからStimulationに変えて、香港で競走生活を送っています。

香港に移ってからは28戦1勝2着2回。正直フランスの時のほうが成績が良かったのかな。

それでも、2日前のレースではスミヨン騎手が騎乗して、2着に入っています。

6歳になっていますが、これからも元気で頑張ってほしいです。

アクアマリン Aquamarine (JPN)

勝利レース: 2012年 フランス アレフランス賞(GⅢ)

アクアマリン

2008年3月26日生

父 ディープインパクト 母 Angelita 母父 Alzao

馬主 Ecurie Wildenstein

M Delzangles厩舎所属

通算成績 10戦3勝

以下のビューティーパーラーの記事にも書いたのですが、アクアマリンの馬主はウィルデンシュタイン家。

バロッチ、ビューティーパーラーの兄妹と同じです。

Beauty Parlour 思い出のディープインパクト産駒その13 追記あり先月、Fancy Blueがフランスのオークスで勝利しました。そして、次走のナッソーステークスでも、年上の馬たちを相手に優勝。 海...

アクアマリンはバロッチと同じで、ディープの初年度産駒。

3歳の6月にデビューし、4歳になってGⅢのアレフランス賞で勝利を収めました。

競馬ライターの平松さとしさんが書かれた記事に、アクアマリンのことが書かれていました。

3歳時にアクアマリンが2勝目を挙げたレースを、現地で武豊騎手がご覧になっていたそうです。

レースを見て、武騎手は

さすがディープ。あの血を継いでくれれば世界中で充分に通用する産駒が出て来ると思います。

とおっしゃったそうです。さらに、ヨーロッパの重い芝への対応を懸念した平松さんに対して、

僕らがオリンピックに出るようなレベルの選手を相手にしたら、

たとえ競技場でなくてコンクリートの上や砂浜でもかなわないですよね。

そういう事だと思います。圧倒的なレベルの差があれば、どこへ行っても走れる。

ディープはそんな可能性を感じさせてくれる馬だと思いますよ。

ともおっしゃったとか。

その言葉の正しさは、後の産駒の活躍で証明されることになりました。

アクアマリンは4歳で引退し、繁殖牝馬になりました。

これまでに3頭の仔を出産。

今年4歳のShamardal産駒のAll Rumorsが3勝を挙げています。

また、今年3歳のSiyouni産駒、Ultramarineが2勝しています。

アクアマリンは今フランスにいると思いますが、これからも元気で良い仔を送り出してほしいです。

サヴァラン Savarin (JPN)

 

勝利レース: 2019年 フランス オマール賞(GⅢ)

サヴァラン

2017年2月16日

父 ディープインパクト 母 サラフィナ 母父 Refuse to bend

馬主 松島正昭さん A Fabre厩舎所属

通算成績 4戦2勝

母馬のサラフィナはGⅠを3勝(サンタラリ賞、フランスオークス、サンクルー大賞)した名牝。

引退後は来日し、繁殖牝馬になりました。サヴァランの全兄にジェニアル、ゴータイミングがいます。

サヴァランは2歳時にデビューし、2戦目でGⅢのオマール賞を制しました。

オマール賞の次のレースでは、武豊騎手を鞍上に迎えて、GⅠのマルセルブサック賞に出走。

残念ながら7着に終わりました。

馬主さんはキーファーズの名義でおなじみの松島正昭さん。

キーファーズのHPによると、サヴァランは社台ファームの吉田照哉代表との共同所有馬。

残念ながら、3歳で現役を引退することになったようです。

初年度の交配相手にはルアーヴルが予定されています。

サヴァランはフランスで繁殖生活を送るということでしょうか。

短い競走生活でしたが、良血馬なので、繁殖牝馬としての活躍に期待したいです。

👑スノーフォール Snowfall (JPN)

もう一頭、海外重賞勝ち馬が誕生しました。

5月12日、イギリスのヨーク競馬場で開催されたミュージドラ(Musidora)ステークス(GⅢ)。

ディープインパクト産駒のスノーフォールが見事優勝しました!

スノーフォールをこのブログで紹介するのは初めてなので、プロフィールを書きます。

勝利レース: 2021年 英オークス(GⅠ)、英 ミュージドラ ステークス(GⅢ)、愛オークス(GⅠ)、英 ヨークシャーオークス

2021年度カルティエ賞(欧州)最優秀3歳牝馬

スノーフォール

2018年2月9日生

父 ディープインパクト 母 Best In the World

母父 Galileo

馬主 Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor

Aidan P O’Brien厩舎所属

通算成績    14戦5勝

スノーフォールの母、Best In the Worldはガリレオ産駒。

スノーフォールと同じように、先日重賞に勝利し、クラシックレースでの活躍が期待されているHarajukuも、母父はガリレオです。

ヨーロッパのクラシックレースで活躍するには、やはりガリレオの血が欠かせないということでしょうか。

そういえば、Saxon Warriorの母父もガリレオでしたね。

Best In the Worldの1歳違いの全姉がFound。

Foundは2016年の凱旋門賞に勝利した名牝です。この年は日本からマカヒキが参戦していました。

スノーフォールは2歳時にデビューし、3戦目で勝ち上がります。

その後4つの重賞レースに出走しましたが、上位に来ることはできませんでした。

しかも、2歳時の最後のレース、フィリーズマイル(GⅠ)では、同厩舎のMother Earthと取り違えられてしまいました。

ゼッケンが入れ違いになっていたのですね。

Mother Earthが3着に入り、スノーフォールは8着でした。

でも、レース直後はスノーフォールが3着だと思われていました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつもの厩舎スタッフが同行できなかったため起きた間違いだったようです。

オブライエン師は、レース後罰金を支払いました。

2歳時にスノーフォールが出走したレースは1400mのレースが多く、距離不足だったのではないかと思います。

母のBest In the Worldの戦績を見ると、1600m以上のレースだけを走っていました。

そして、3歳時に2400mのGⅢレースで優勝しています。

スノーフォールが今回2100mレースに出走すると知った時、これまでより良い結果が出るのではないかと期待していました。

すると、見事に優勝!とてもうれしかったです。

今後はイギリスやアイルランドのオークスに出走するでしょう。

フランスにいるHarajukuとともに、クラシック戦での活躍を期待しています。

*2021年8月1日追記

スノーフォールが6月4日に開催された英オークスに出走、圧勝しました!

詳しくはディープインパクト産駒Snowfall、英オークス圧勝をご覧ください。

さらに、7月17日の愛オークスでも圧勝!愛オークスについては、ディープインパクトが旅立ってから2年をご覧ください。

*2022年1月16日追記

先日、スノーフォールが天国に旅立ったという悲しいニュースが入ってきました。

詳しくは、追悼スノーフォール どうか安らかにをご覧ください。

 

👑グリントオブホープ Glint Of Hope (JPN)

*2022年5月3日追記

勝利レース: 2022年 オーストラリア オーストララシアンオークス(GⅠ)

グリントオブホープ

2018年8月2日

父 ディープインパクト 母 Sacred Sight 母父 Fastnet Rock

馬主 保坂和孝さん Trent Busuttin & Natalie Young厩舎所属

2022年5月3日現在の通算成績 9戦2勝

豪州からうれしいニュースが入ってきました!

グリントオブホープが豪州のオーストララシアンオークス(GⅠ)で優勝しました🎉

この「オーストララシアンオークス」、名前がまぎらわしいですよね(笑)。

「オーストラリアンオークス」と間違えそうです。

ランダムハウス英語辞典によると、「オーストララシア」は

オーストラリア、ニュージーランドおよびその付近の南太平洋諸島の総称

だそうです。

「オーストララシアン」は「オーストララシアの」という意味ですね。

豪州は地区ごとに「ダービー」「オークス」が行われているので、名称もいろいろあります。

グリントオブホープは昨年の8月にデビュー。

初勝利を挙げたのは今年3月の未勝利戦でした。

これまでに9戦していますが、2勝2着3回3着3回と堅実な成績を収めています。

昨年11月に出走したGIのケネディオークスが、唯一馬券圏内を外したレースです。

2500mのレースで7着に終わりました。

調教師さんによると、当時は体がまだ十分に成長していなかったということです。

堅実な成績を収めながらも、なかなか勝利できなかったグリントオブホープ。

でも、オーストララシアンオークスでは、騎手の内側をすくう好騎乗もあり、見事に勝利しました。

今年の秋シーズンの豪州は雨がとても多く、馬場も悪くなりました。

期待していたディープ産駒のProfondoも影響を受け、実力を十分出せないまま休養に入りました。

残念に思っていたところ、今回の朗報でとてもうれしいです。

グリントオブホープは日本で生まれて、豪州のイヤリングセールに上場された馬です。

購買者も日本の牧場で、オーナーも日本の方です。

また、母馬は現役時に国枝栄厩舎に所属していました。勝利を挙げられず、3歳で引退したそうです。

日本との縁が深いグリントオブホープ。

現時点でもまだ馬体が未完成で、調教師も騎手もこれから良くなる余地が十分あると言っています。

成長が終わるまでは無理をせず、これからも順調にいってほしいです。

こうやって見てくると、きょうだいで活躍する馬も結構いて、嬉しい限りです。

次回は日本で主に活躍していて、海外の重賞レースを勝った馬たちをご紹介します。

 

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