世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その3
今日も世界のGレースや重賞レースで勝利したディープインパクト産駒をご紹介していきます。
ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国や場所
まず、ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国の一覧です。
- アイルランド
- イギリス
- フランス
- ドバイ
- 香港
- 日本
- オーストラリア
- アメリカ
- カタール
これまでも言いましたが、要するに海外のビッグレースが開催されている場所です(笑)。
海外の大レースで勝利を収めたディープインパクト産駒
そして、以下が2026年2月17日現在、世界のGⅠレース、重賞レースを勝利したディープ産駒の一覧です。
海外のGⅠレース、重賞レースを制したディープインパクト産駒 30頭
GⅠ勝ち馬5頭
スタディオブマン、ビューティパーラー、ファンシーブルー、プロフォンド
オーギュストロダン
重賞勝ち馬5頭
バルタバ、ハラジュク、ドラムロール、ムラマサ、シティオブライツ
GⅠ勝ち馬13頭
ヴィブロス、エイシンヒカリ、グローリーヴェイズ、サクソンウォリアー
ジェンティルドンナ、トーセンスターダム、フィアースインパクト
リアルインパクト、リアルスティール、ラヴズオンリーユー、
スノーフォール、シャフリヤール、グリントオブホープ
重賞勝ち馬7頭
アキヒロ(改名してスティミュレーション)、アクアマリン、キズナ、ジェニアル、サヴァラン、マカヒキ、ディープモンスター
今回は日本産馬のうち、主に日本で活躍した(している)産駒をご紹介します。要するに、海外遠征して勝利を収めた馬たちです。
まずは海外のGⅠレースで勝利した馬から。紹介する順番はアイウエオ順で、特に順番に意味はありません。
主に日本で活躍した日本産馬
馬名の前に👑のマークがついているのは、海外のGⅠ勝ち馬です。
今日は4頭ご紹介しますが、いずれも海外のGⅠレースで勝利を収めた馬です。
👑ヴィブロス
勝利レース:
2017年 ドバイターフ(GⅠ)
ヴィブロスが海外遠征して、勝利を収めたのは上記のドバイターフだけです。初めての海外でのレースでした。
このレースはモレイラ騎手の騎乗ぶりが本当に素晴らしくて、私もモレイラ騎手はさすがだと思っていました。
でも、モレイラ騎手だったから、ヴィブロスが海外で好走できたのかというと・・・。以下をご覧ください。
2018年、2019年 ドバイターフ 2着
2018年 香港マイル(GⅠ) 2着
ヴィブロスが海外でレースに出走したのは上記の4戦だけ。つまり、全レースで連対してるんです!!
この間に日本で出走した中山記念や天皇賞秋は8着に終わっているんですが。あとの日本の2戦も4着、5着でした。
海外での4戦、全て外国人騎手が騎乗していますが、全レース、騎手が違うんです。
| 2018年ドバイターフ | クリスチャン・デムーロ騎手 |
|---|---|
| 2018年香港マイル | ビュイック騎手 |
| 2019年ドバイターフ | バルザローナ騎手 |
何が言いたいかというと、ヴィブロスの海外での好走は、モレイラ騎手のおかげだけではないということです。
ドバイターフでは3年連続連対と、ドバイのコースが合っていただろうことは否定しません。
でも、香港でも2着に入っている・・・。
ヴィブロスは小柄で、現役時の最高馬体重は440kgでした。
海外への輸送では食欲が落ちて、ただでさえ小柄なヴィブロスには合わないだろうと勝手に思い込んでいたのですが、この成績。
どうして海外でこんなに強かったのか、ヴィブロス本人に話を聞いてみたいです(笑)。
👑エイシンヒカリ
勝利レース:
2015年 香港カップ(GⅠ)
2016年 イスパーン賞(GⅠ)
ヴィブロスときて、エイシンヒカリ・・・。個性的な馬たちですね。
海外で活躍するには、これぐらいキャラが立っていないといけないのかしらん(笑)。
エイシンヒカリは現役時、2015年5月の都大路ステークス以降はずっと武豊騎手が手綱をとっていました。
このため、海外で勝利した2戦とも、武豊騎手が騎乗していました。
ヴィブロスは日本でも秋華賞で勝っていたのですが、エイシンヒカリは日本ではGⅠタイトルを獲得することはできませんでした。
逃げ馬ということもあり、香港はともかく、ヨーロッパで好走できる感じは正直しませんでした。
それで、ヨーロッパ遠征すると聞いた時は、「なんでわざわざ」と思ってしまった私。
はい、間違っていたのは私の方でした(笑)。イスパーン賞での強さは、今でも目に焼き付いています。
その後一番人気を背負って出走したロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズステークス(GⅠ)は、雨続きで馬場が重く、上位に来ることはできませんでした。
2016年に再び香港カップに参戦しますが、上位には来られず。このレースを最後に現役を引退しました。
でも、海外遠征で4戦2勝は十分立派な成績ですよね。
引退後は日本で種牡馬になり、現在産駒達が活躍しています。
海外でこれだけ良績を収めたので、海外で種牡馬入りしていたらどうだっただろうと思うこともあります。
産駒の中で、海外でも活躍してくれる仔が出てくれると楽しいんですけど。
キズナ
勝利レース:
2013年 ニエル賞(GⅡ)
キズナはご存知の通り、日本ダービーを勝ったGⅠ馬です。
ただ、海外でのGⅠ勝利はなかったので、このページでは「重賞勝ち馬」という扱いにしています。
キズナはダービーで勝利した後、3歳秋にフランスに渡り、凱旋門賞に出走しました。
その前哨戦がニエル賞で、その年のイギリスダービー馬、ルーラーオブザワールドを下したということで話題になりましたね。
本番の凱旋門賞は4着でした。この年の同レースにはオルフェーヴルも参戦しており、2着。
勝ち馬はトレヴで、2着に5馬身差ですから、勝ち馬が強かったというレースでしたね。
この後、ディープ産駒が何頭か凱旋門賞に出走しましたが、3歳時に4着だったというのは健闘したほうだと思います。
3歳時に日本でGⅠを勝ち、海外でも重賞レースで優勝するというのは、もっと称えられてもよいことでしょう。
キズナが海外に遠征したのは、3歳時だけでした。
キズナは2015年の天皇賞春に出走した後、引退。現在は種牡馬になっています。
産駒は大活躍しており、勝ち上がり率もとても良いようです。現在はディープの後継種牡馬の筆頭とも言える存在ですね。
これからも元気で、末永く良い仔を出し続けてほしいです。
👑グローリーヴェイズ
勝利レース:
2019年、2021年 香港ヴァーズ(GⅠ)
グローリーヴェイズはこのブログでご紹介するのは初めてなので、プロフィールを書いておきます。
グローリーヴェイズ
2015年3月2日生
♞父 ディープインパクト
♥母 メジロツボネ
♞母父 スウェプトオーヴァーボード
🎩馬主 シルクレーシング
🦯尾関知人厩舎所属
通算成績 20戦6勝
主な勝鞍 2019年、2021年香港ヴァーズ(GⅠ)、2019年日経新春杯(GⅡ)、2020年京都大賞典(GⅡ)
グローリーヴェイズはご存知の通り、香港ヴァーズ(GⅠ)を2勝しました。
ドバイにも1度遠征しましたが、香港には4回行っています。
モレイラ騎手との相性が抜群で、香港で勝ったGIはいずれも同騎手が鞍上。
最後のレースも2022年12月の香港ヴァーズで、モレイラ騎手が手綱を取り3着。
7歳になっていましたが、実力の高さと香港との相性の良さを改めて示しました。
日本では重賞を2勝しましたが、残念ながらGIを勝つことはできませんでした。
引退後は種牡馬になりました。
子どもたちも海外で大レースが勝てるといいなと思います。
👑ジェンティルドンナ
勝利レース:
2014年 ドバイシーマクラシック(GⅠ)
ジェンティルドンナがすごいのは、海外でのGⅠレース勝利も下手をすると
「ああ、そんなことあったね」
って感じになることですかね(笑)。他にもすばらしい実績があるので。
ジェンティルドンナは3歳でジャパンカップを制覇した後、翌年初めての海外遠征に出かけます。
同じドバイシーマクラシックに出走しましたが、結果は2着。あの時は勝ち馬のセントニコラスアビーが強かったですね。
ジェンティルも初めての海外で、夜間のレースも初めて。
陣営によると、当日もレースがあることを十分にわかっていなかった感じがあったとか。
でも、翌年は陣営も本人も(笑)リベンジする気満々で、同じレースに出走。鞍上にはムーア騎手を迎えました。
戦前はアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎のマジシャンが強敵だと思われていました。
グリーンチャンネルでのレース中継で解説していた合田直弘さんが、
「ムーアになんとかしてほしい」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
ムーア騎手はこのレースの前に、ブリーダーズカップターフでマジシャンに騎乗して勝たせていたからなんですよね。
マジシャンの特徴もよくわかっていたということです。
そして、合田さんの言葉通り、ムーア騎手はなんとかしてくれました!
最後の直線、前がふさがりっぱなしでどうにもならなかったところから、大胆な進路変更。
ジェンティルもその指示にすぐに応えて、突き抜けて一着。すばらしかったです。興奮しました。
ジェンティルはこの年の有馬記念で勝利を収めたのを最後に引退したので、海外でのレースは2戦だけでした。
ドバイシーマクラシックという海外の大レースで2着、1着の成績というのは、やはりすばらしいですね。
ジェンティルはGⅠを7勝していますが、牝馬3冠の3戦を除けば、牡馬も出走する大きなGⅠレースで勝利を収めたのもすごいと思います。
👑シャフリヤール
勝利レース:
2022年 ドバイシーマクラシック(GⅠ)
まずプロフィールを紹介します。
シャフリヤール
2018年4月13日生
父 ディープインパクト 母 ドバイマジェスティ 母父 Essence of Dubai
馬主 サンデーレーシング 藤原英昭厩舎所属
通算成績 18戦4勝
主な勝鞍 2021年東京優駿(GⅠ)、2022年ドバイシーマクラシック(GⅠ)
2017年の皐月賞、2019年の大阪杯を勝ったアルアインの全弟です。
2021年のダービー馬、シャフリヤール。
ダービー馬が海外のGⅠを勝利したのはシャフリヤールが初めてです。
“It would be a dream for me to take SHAHRYAR to the Prix de l’Arc de Triomphe. It is the race we want to win and it would mean so much to be able to take him there. That is our ambition and our aim.”
– Hideaki Fujiwara, trainer.#dwc22 pic.twitter.com/QHfkirW2hC
— Dubai Racing Club (@RacingDubai) March 30, 2022
昨年のジャパンカップで3着になった後休養に入り、ドバイシーマクラシックが今年の初戦でした。
本当にごめんなさい、ごめんなさいなんですけど、今回実はあまり期待していなかったんです。
今季初戦で海外ですし、ドバイについてから体重が減ったというニュースも耳にしていたので。
でも、クリスチャン・デムーロ騎手を背に見事に折り合って、最後に日本馬のオーソリティをかわしました。
後方からのユビアーの猛追もしのぎきりました。
強さを再確認してとても嬉しかったです。
ユビアーの強さを称える声も多いのですが、デムーロ騎手は
見た目より楽なレースだった
と言っています。
賢くレースの流れに乗って、勝利をもぎとったシャフリヤールも十分に称えられる資格があります。
管理する藤原調教師は、今後凱旋門賞への出走を視野に入れているとか。
シャフリヤールはディープ産駒のなかでも特に軽い馬場を得意としていると思うので、うーん、どうなんだろう。
今回ダービー馬が初めて海外GⅠを勝ったというのも、これまでは皆凱旋門賞に出走していたからとも言えますしね。
でも、藤原調教師には長い距離ばかり走っていたトーセンラーを、マイルGⅠで見事に勝たせた実績もあります。
狙ったレースに合わせた調教が高く評価されている調教師さん。
藤原調教師ならひょっとして・・・という期待も抱かせます。
ジャパンカップやブリーダーズカップの名前も挙げられていました。
だから、現段階では凱旋門賞も候補の一つという可能性もあります。
でも、軽い馬場を得意とするシャフリヤールが、今回ドバイのレースで勝ったというのは素晴らしいですね。
1年に2回も海外遠征なんて大変だなあと思います。
そう思ったらやってのけた仔がいましたわ、上で紹介した仔なんですけども(笑)
今後どのようなプランになろうとも元気で走り続けてほしいです。
そして、引退後は立派な種牡馬になってほしいと願っています。
ここまで海外でGⅠレースを勝ったディープ産駒、日本産の6頭をご紹介してきました。
どの仔も個性的で、書いていてとても楽しかったです。
次回が最後になりますが、海外の重賞レースで活躍したディープ産駒を引き続きご紹介します。
