ディープ産駒

海外にいるディープインパクト系種牡馬 めざせ、世界征服!?その2

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先日のディープ系種牡馬に関する文章の続きです。以下がディープ系種牡馬がいる国の一覧です。

海外にいるディープ系種牡馬まとめ

2024年11月6日現在 16ヶ国 25頭 (シャトル種牡馬を除く)

1. スウェーデン Barocci

2. イギリス Study of Man

3. アイルランド Saxon Warrior、トーセンスターダム (2022年12月豪州から移動)、マーティンボロ (2024年11月仏国から移動)

4. フランス ケイアイノーテック

5. イタリア アルバートドック、ジェニアル (2022年10月スウェーデンから移動)

6. トルコ スマートロビン、サトノアレス、ゼッフィーロ

7. 南アフリカ ダノンプラチナ

8. インド フィエロ、サトノインプレッサ

9. インドネシア Lord Langley (日本での競走馬名 ラングレー)

10. 中国 オコレマルーナ、ゼーヴィント、ガリバルディ

11. オーストラリア Fierce Impact

12. ニュージーランド ステファノス、Profondo

13. アメリカ Dowsing

14. チリ ヒラボクディープ

15. アルゼンチン サトノフラッグ

16. ブラジル ヴァンドギャルド

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トルコ


トルコにいるスマートロビンからご紹介します。

スマートロビン

以下がスマートロビンのプロフィールです。

スマートロビン

2008年3月5日生

父 ディープインパクト 母 キーブキー

母父 Lyphard

スマートロビンは今、トルコで種牡馬として大活躍していて、産駒の活躍のニュースが頻繁にツイッターで流れてきます。

今年のトルコのダービーにも2頭が出走しました。

残念ながら勝利することはできませんでした。

でも、スマートロビンの価値を生産者の方々にアピールする機会になったのではないかと思います。

スマートロビンについて一番に思い出すのは、武豊騎手が騎乗した最初のディープ産駒だったことです。

スマートロビンはディープの初年度産駒です。

武騎手は2010年3月に落馬事故による怪我で休養していて、復帰したのは同年の10月でした。

2010年はディープの初年度産駒がデビューした年でした。

しかし、武騎手がディープ産駒に騎乗できたのは10月になってからです。

スマートロビンは2010年9月にデビューして2着になり、2戦目で武騎手を鞍上に迎えました。

この時も残念ながら2着。

勝ち上がったのはその次のレースでした。鞍上は内田騎手でした。

前哨戦には出走していたものの、クラシックレースには出走することはできず。

4歳になってGⅡの目黒記念で勝利しました。

この日のことはよく覚えています。

この日は日本ダービーも行われて、ディープブリランテが勝利。

ディープ産駒初のダービー馬が誕生したからです。

ダービーを勝っただけでもとてもうれしかったのに、その後の目黒記念も勝ってくれて、感激もひとしおでした。

重賞を勝ったのはこの目黒記念だけでしたが、17戦6勝という立派な成績を収めました。

2013年8月のレースを最後に引退し、日本で種牡馬入りしました。日本には2世代の産駒がいます。

その後、トルコで種牡馬入りすることに。

トルコの競馬のことは全然知らなかったので、ちょっと心配もしていました。

でも、種牡馬として活躍できているようでとてもうれしいです。

種牡馬のスマートロビンを所有されているのは、Turkish Bloodstockさん。

トルコ、イタリア、フランス、アメリカで事業を展開している競馬とサラブレット関係の投資会社だということです。

以前、ダノンバラードがヨーロッパにいた時、同馬を所有されていたのもTurkish Bloodstockさんです。

スマートロビン専用のツイッターのアカウントがあり、近況を見ることができます。

追記

*2023年12月7日追記

12月2日にトルコのAdana競馬場で開催された1900mのダートGIII戦。

5歳騸馬のJawingerがゴール前で先行馬に追いつき、勝利を飾りました!

Jawingerは昨年も同じレースを勝利しており、現在5連勝中。

スマートロビン産駒初の重賞2勝馬になりました。

このほかに、Coach、Repair Manが重賞ウィナーになっています。

Repair Manは今年GIレースでも2着になりました。

他にGIレースで2着になった馬は2頭。

いつかスマートロビン産駒のGI勝利が見られるのを楽しみにしています。

種付け料

2021年度 15,000トルコリラ

2022年度 10,000トルコリラ

2023年度   30,000トルコリラ

2024年度   75,000トルコリラ

2025年度   60,000トルコリラ

2024年も種付け料が大幅に増えていますね。

重賞馬も複数出ていますし、実績を見てのアップだと思います。

いろいろ割引の条件が設定されています。

でも、割引を適用しても、昨年の種付け料よりは高くなるようです。

追記

*2023年1月1日追記

昨年のトルコのサラブレッドの種牡馬ランキングで、スマートロビンは8位でした。

産駒が122勝を挙げて、勝ち数のランキングでは4位です。

大きなレースをもう少し勝ってくれれば、ランクアップも見込めます。

スマートロビンのトルコでの初年度産駒は2017年生まれで、今年6歳になりました。

ますますの活躍を祈ります。

サトノアレス

2023年の年明けにビッグニュースが入ってきました。

日本で種牡馬をしていたサトノアレスが、トルコに移籍するそうです。

まず、サトノアレスのプロフィールを紹介します。

サトノアレス

2014年2月25日生

父 ディープインパクト 母 サトノアマゾネス

母父 デインヒル

サトノアレスは2016年8月にデビュー。

勝ち上がったのは3戦目で、翌月の未勝利戦でした。

その年の朝日杯フューチュリティステークス(GI)を勝利し、2016年度の最優秀2歳牡馬に選出されました。

翌年のクラシック戦にも出走しましたが、3歳以降重賞で勝利することはできませんでした。

2019年5月の京王杯スプリングカップに出走する予定でしたが、馬場入り後に競走除外になりました。

そして、このレースを最後に現役を引退。

引退後はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。

2021年と2022年に生まれた2世代の産駒がいます。

そして、このたびトルコへの移籍が発表されました。

スマートロビンは民間の牧場でしたが、サトノアレスはトルコジョッキークラブが導入しました。

トルコジョッキークラブは同国の閣議で承認された非営利の競馬競技団体です。

日本のJRAのような団体でしょうか。

トルコジョッキークラブは、種牡馬を繋養する拠点を国内にいくつか設けています。

サトノアレスは、ブルサ県のKaracabey Pansiyon Hara’da(Karacabey Boarding Stud Farm)で繋養されます 。

 

トルコジョッキークラブは、これまでにヴィクトワールピサやクルーガーなどの種牡馬を日本から導入しています。

トルコは競馬の施行日も多いですし、生産頭数も多いようです。

サトノアレスは新天地で新たなチャンスをもらったと思います。

これからも元気で頑張ってほしいです。

種付け料

2023年度   40,000トルコリラ

2024年度 70,000トルコリラ

ゼッフィーロ

2024年8月、ゼッフィーロがトルコで種牡馬入りすることが発表されました。

まず、ゼッフィーロのプロフィールを紹介します。

ゼッフィーロ

2019年2月5日生

父 ディープインパクト 母 ワイルドウインド

母父 Danehill Dancer

ゼッフィーロは2023年11月にアルゼンチン共和国杯(GⅡ)で勝利。

その後は海外遠征し、香港ヴァーズ(GI)、カタールで行われたアミールトロフィー(GⅢ)で2着になりました。

ますますの活躍が期待されていましたが、屈腱炎を発症。

回復まで長くかかることが判明し、現役を引退しました。

引退当初は乗馬になるという情報もありましたが、トルコで種牡馬入りすることに。

スマートロビンを繋養している牧場さんも、ゼッフィーロの導入に関わっているようです。

これで、トルコにはディープ系種牡馬が3頭いることになります。

ゼッフィーロは残念ながらGIを勝てませんでしたが、良血馬ですので、種牡馬になれて良かったです。

種牡馬として活躍しているリアルスティールやStudy Of Manと同じように、Miesqueの血を引いています。

繋養される牧場や種付け料など、詳しいことはまだわかっていません。

情報が入手できたら、また追加します。

南アフリカ

南アフリカにはダノンプラチナがいます。

ダノンプラチナ

2012年3月23日生

父 ディープインパクト 母 バディーラ

母父 Unbridled’s Song

ダノンプラチナと言えば、なんといっても2014年のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスで強い勝ち方をしたのが印象に残っています。

残念ながら足元が少し弱くて、長期休養もあり、出走したいレースにすべて出走できたというわけではなかったと思います。

それでも、15戦5勝の成績を挙げて、2018年2月のレースを最後に引退しました。

引退後は南アフリカで種牡馬になることが発表されました。繋養されているのはMauritzfonteinという牧場です。

ここも牧場のHPを開くことができなかったので、ツイッターのアカウントを貼っておきました。種付け料もわかりませんでした。

ダノンプラチナはやはりディープ産駒ということで、南アフリカでとても期待されているようです。

以下の日刊スポーツの記事によれば、ダノンプラチナが昨年種牡馬になって、種付けした頭数が100頭を超えるようです。

また、その配合相手には同国の三冠牝馬もいるとか。

以前南アフリカの生産者の方とやりとりさせていただいたことがあります。

ずいぶん前から日本の種牡馬を導入するために、社台グループとも交渉していたということです。

ダノンプラチナが南アフリカの関係者の皆さんの期待に無事応えて、末永くかわいがってもらえることを願ってやみません。

*2020年12月10日追記

最初にこの文章を書いた時には、牧場のHPが見られなかったのですが、今は見られるようになっています。

http://mauritzfontein.com/horses/stallions/danon-platina/

写真を見ると、毛の色がだいぶ白くなっていますね。

種付け料

2020年度、2021年度 45,000ランド

2022年度、2023年度 30,000ランド

2024年度  45,000ランド

追記

*2024年11月5日追記

ダノンプラチナ産駒待望の重賞初勝利です🎉

11月2日、3歳騸馬のGreat Plainsが、Kenilworth競馬場で行われた1400mのCape Classic (GⅢ)に出走。

重賞初勝利を飾りました。

Great Plainsはダノンプラチナの2世代目の産駒です。

これまでにリステッドレースにも勝利しており、産駒唯一のステークスウィナーでもあります。

現時点で7戦4勝。

ダノンプラチナ産駒は勝ち上がり率が良かったので、重賞を勝つ馬もすぐに出てくると思っていました。

しかし、時間がかかりましたね。

4歳牝馬のWhite Pearlのように、重賞で2着、3着に数回なっている馬もいるのですが。

このCape Classicというレースは、Cape Guineasの前哨戦になるレースだそうです。

これからも無事で頑張ってほしいです。

インド


2022年11月、日本で種牡馬をしていたサトノインプレッサがインドに移籍することが発表されました。

これで、インドにはディープ系種牡馬が2頭いることになります。

フィエロ

まず、フィエロからご紹介します。

フィエロ

2009年3月14日生

父 ディープインパクト 母 ルビー

母父 デインヒル

フィエロはディープの2世代目の産駒です。

ディープブリランテ、ジェンティルドンナの同期ですね。

2012年7月に未勝利戦でデビューし、勝利を収めます。

その後、GⅠで2着が2回、GⅡでも2着が2回と惜しいレースはいくつかありました。

しかし、残念ながら重賞を勝つことはできませんでした。

2017年4月のレースを最後に引退。

当初は社台ファームで自家生産用のプライベート種牡馬になることが報じられていました。

しかし、2018年1月末にインドで種牡馬入りすることが発表されて、同国に渡りました。

繋養されているのは、MANJRI HORSE BREEDERS’ FARM

ただ、このHPの情報は少し古いみたいで、種付け料はわかりません。

すごくきれいなHPなんですが。

産駒がデビューして、活躍してくれたら、もっと情報が出てくるでしょうか。

それまで元気で頑張ってほしいと思います。

*2021年12月19日追記

昨日ツイッターで、2歳のフィエロ産駒3頭が競走馬として登録されているという情報を伝えていた方がいました。

そこで詳しく調べてみたら、インドのレーシングポータル、www.indiarace.comで新種牡馬を紹介している記事を見つけました。

2021年8月11日付けです。

その記事によると、2019年に誕生した初年度のフィエロ産駒は23頭

記事では、種牡馬としてのスタートには十分な数だと言っています。

2年目は52頭の牝馬に種付けし、2020年に誕生した産駒は34頭

同じ年に種牡馬デビューした馬の中では最多だということです。

良い繁殖牝馬を迎えて、多くの産駒が繋養されている牧場のオーナーの勝負服で出走するだろうとのこと。

インドの馬産については何も知りませんが、自家生産馬が多いのかな。

フィエロはフレッシュマンサイヤーの有力候補の一頭だということです。

Sanus Per Aquamというアイルランド産の馬が手強いライバルだとのこと。

フレッシュマンサイヤーになれるといいんだけどな。

この記事は内容がしっかりしていて読みやすいです。

インドで活躍した(している)日本産の種牡馬も紹介されています。

ハクチカラとウィンレジェンドです。

フィエロの経歴も、ディープインパクトの種牡馬としての影響力も説明されています。

そして、フィエロが今繋養されているManjri Studの状況についても説明がありました。

Strong Suitという種牡馬が2019年の種付けシーズン途中に亡くなり、困っていたそうです。

でも、フィエロを種牡馬としてすでに導入していたので、危機は回避されたと書かれています。

Manjri StudのHPの情報が新しくないとわかったのも、このStrong Suitの情報が反映されていなかったからです。

しかも、フィエロの名前も出てこないので、いなくなったのかと焦ってしまいました💦

追記

*2022年5月29日追記

5月26日、インドのウーティ競馬場で開催されたGⅠのThe Nilgiris Derby Stakes(1600m)。

フィエロ産駒の3歳牝馬、QUEEN SPIRITが見事に優勝しました🎉

フィエロ産駒初の重賞勝利であり、初のGⅠ勝利です。

インドでは各地で「ダービー」と名のつくレースが開催されています。

Nilgiris Derbyも「ダービー」ですね。

ディープ系種牡馬のなかで最初にダービーに勝利したのがフィエロということになります。

ただ、国によって事情が違います。

そう言い切っていいのかどうか迷うところではあります。

出走表を見ると、牡馬だけでなく、牝馬もけっこういました。

QUEEN SPIRITは前走Nilgiris 1000 Guineasに出走しましたが、残念ながら3着。

今回のダービーはそれほど人気はなかったようです。

フィエロ産駒が初勝利を飾ってから約4ヶ月。

こんなにも早くGⅠを勝ってくれるとは、嬉しい驚きです。

それにしても、現地ではあまり父のフィエロについて触れてくれてない💧

ぜひフィエロにも注目してください(笑)。

追記

*2022年11月12日追記

2021-2022年度のインドのフレッシュマンサイヤーランキングに関する記事がありました。

この年度に産駒がデビューした種牡馬6頭のなかで、フィエロは2位でした。

出走頭数は15頭。勝ち馬は5頭。勝利数は8頭。AE Indexは1.22でした。

この記事を書かれた方は、

「フィエロについて、期待されたほどのスタートではなかった」

と言っています。

「これからの3世代は初年度より馬体が大きいので、もっと良い目で見られるかもしれない」

とも書いています。

いやいや、種牡馬生活はまだ始まったばかり。これからですよ。

フィエロにはこれからも元気で頑張ってほしいです。

サトノインプレッサ

2023年からインドで種牡馬として活動するサトノインプレッサをご紹介します。

サトノインプレッサ

2009年3月14日生

父 ディープインパクト 母 サプレザ

母父 Sahm

サトノインプレッサは9戦3勝。

2019年10月のデビュー戦で勝利。2020年の毎日杯(GⅢ)で重賞勝利を収めました。

その後は勝利を挙げることができず、2021年2月の東京新聞杯を最後に4歳で引退。

引退後は社台ブルーグラスファームで、プライベート種牡馬になりました。

1年間日本で種牡馬として活動した後、2022年11月にインドに移籍することが発表されました。

繋養されるのはマハラシュトラ州プネー市にあるPOONAWALLA STUD FARMS。

フィエロがいるManjri Studも同じプネー市にあります。

googleマップでみたら、この二つの牧場は4kmぐらいしか離れていませんでした(車で15分程度)(笑)。

Poonwalla Stud FarmsのHPに、サトノインプレッサの情報が掲載されました。

HPを見ると、とても実績を残している牧場のようです。

繋養されているEXCELLENT ARTやRODERIC O’ CONNORといった種牡馬は、インドのレースでよく見ます。

サトノインプレッサも十分なサポートが得られるといいのですが。

種付け料は情報が入り次第追記します。

インドネシア


インドネシアにはLord Langley (日本での競走馬名 ラングレー)がいます。

まずはプロフィールをご紹介します。

Lord Langley

2011年3月19日生

父 ディープインパクト 母 ラヴズオンリーミー

母父 Storm Cat

リアルスティール、ラヴズオンリーユーの全兄です。

リアルスティール、ラヴズオンリーユーについては、以下の記事をご覧ください。

世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その4 これまで世界のGⅠレースや重賞レースで勝利したディープインパクト産駒をご紹介してきましたが、今日が最終回です。 https...

Lord Langleyは2013年2月のデビュー戦で勝利。

オープン入りして、重賞にも参戦しましたが、残念ながら重賞勝利を挙げることはできませんでした。

2018年6月の米子ステークスを最後に、7歳で豪州に移籍。

豪州にすでにLangleyという名の馬がいたため、Lord Langleyと名を変えました。

豪州では1戦しましたが、上位に来ることができず、その後現役を引退しました。

引退後はインドネシアに渡って、種牡馬になっています。

インドネシアのスタッドブックにも記載があります。

そして、今までのところ、一頭の産駒が確認されています。

2021年9月生まれの牝馬、Kalisha Asmaraです。

母馬のPrincess Asmaraは、サラブレットの種牡馬と、インドネシアの在来種と思われる母馬の間に生まれた馬です。

このため、Kalisha Asmaraも純粋なサラブレットではないようです。

Lord Langleyが繋養されているのは、西ジャワ州ボゴールリージェンシーにある牧場ではないかと思います。

裏付けがとれなかったので、牧場の名前は書きません。

インドネシアの競馬の情報は得にくいですが、確認がとれましたら、情報を追加します。

追記

*2024年5月4日追記

4月28日に、Lord Langley産駒の3歳牡馬、Duke Tonseaが勝利を挙げました!

インドネシアのバントゥルにある多目的スタジアム、スルタンアグンスタジアムで行われた1000m戦。

初勝利だと思いますが、他のレースでの勝利を見逃している可能性もあります。

現時点で、インドネシアのStud BookにLord Langley産駒として登録されているのは4頭。

いずれも純粋なサラブレッドではなく、在来種の牝馬と交配されているようです。

昨年6月に、当時3歳だった牝馬のBelissima Tonseaが勝利を挙げました。

もう一頭が2着になっています。残り一頭は未出走だと思います。

どちらも今年3歳の牝馬です。

2022年以降に生まれた産駒はまだ登録されていませんが、今後も産駒が見られるといいなと思います。

Lord Langleyも末永く元気に過ごしてほしいです。

中国

中国本土にもディープ系種牡馬がいることを最近知りました(この項目を書いているのは、2021年8月です)。

ご存知だった方もけっこういらっしゃるみたいなんですが。

中国本土にいるのは、オコレマルーナ、ゼーヴィント、ガリバルディです。

オコレマルーナ

このうち、最初に中国に渡ったのはオコレマルーナです。2018年3月に中国に輸出されました。

オコレマルーナ

2009年3月2日生

父 ディープインパクト 母 ラスリングカプス

母父 Woodman

オコレマルーナは日本での現役時代36戦4勝。

1600万条件で2着が3回ありますが、勝利を収めることはできず、1000万条件を勝利したのが最高の戦績です。

オコレマルーナの中国名は「深度撞擊」。しばらく現役馬としてレースに出走した後、種牡馬入りしました。

以前、種牡馬入りしたオコレマルーナが取材された動画を見たことがあります。

ツイッターで「オコレマルーナ」と検索すると見つかると思いますので、興味のある方はどうぞ。

繋養されているのは、新疆ウイグル自治区の新疆恒信馬業倶楽部。動画の中では有名な牧場だという説明がありました。

探してみたのですが、この牧場のHPは見つかりませんでした。

ネット上には、どのような媒体かはわかりませんが、オコレマルーナがディープ産駒としては初めて中国に来たことを紹介する記事がありました。

この記事は2018年11月24日付けのものですが、オコレマルーナが2017年12月に中国で現役を引退した後、種牡馬になったことが書かれています。

動画ではディープが三冠馬だったことに触れられており、記事でも血統が良いことが強調されていました。

やはり血統を重んじられて、種牡馬入りになったようですね。

ゼーヴィント

次に中国に渡ったのはゼーヴィント。2019年4月に中国に渡っています。

ゼーヴィント

2013年5月12日生

父 ディープインパクト 母 シルキーラグーン

母父 ブライアンズタイム

ゼーヴィントの日本での成績は13戦4勝。

2016年のラジオNIKKEI賞(GⅢ)、2017年の七夕賞(GⅢ)の2つの重賞で勝利しています。

2018年の宝塚記念に出走したのが、日本での最後のレースになりました。

昨年の8月に中国で一度レースを走った後、種牡馬入りしたようです。

繋養されているのは、内モンゴル自治区の通遼市にある奥通馬業有限公司。この牧場のHPも見つかりませんでした。

中国語名は「奥通王者归来」。

一般の方が書かれたと思われる記事を見つけました。

その記事には、ゼーヴィントは今年種牡馬としての活動を始め、来年には産駒が誕生するということが書かれています。

昨年8月22日に出走した中国の2400mのレースで、4着になったとも書かれています。

ガリバルディ

ガリバルディは2019年12月に中国に渡りました。

ガリバルディ

2011年2月7日生

父 ディープインパクト 母 シェンク

母父 Zafonic

日本での戦績は33戦6勝。2016年の中京記念(GⅢ)で勝利を収めています。2018年の中京記念を最後に地方に移籍しました。

日本で最後に出走したのは、2019年3月の金沢競馬場でのレースでした。

2019年12月に中国に渡りました。中国語名は「和力神驹」です。

繋養されているのは、河北省定州市の和力馬術倶楽部有限公司。この牧場のHPも見つかりませんでした。

この2021年6月23日付けの記事には、ガリバルディが中国で種牡馬入りしたことが記されています。

まずはディープの紹介があり、ガリバルディが中国で種牡馬として登録されて、今年産駒が誕生したことが記されています。

もう一つ同じ日付の記事がありました。こちらの記事は、ディープの経歴を詳しく紹介しています。

ガリバルディについては、先ほどの記事とほとんど同じ内容が記されています。

先ほどの記事は、この記事を短くしたものではないかと思います。

また、この地域の競馬場の写真を見たことがあるのですが、結構大きくて綺麗な競馬場で、この地区は競馬が盛んなのかもしれません。

中国競馬、全然知識がなくて、こんなことしか言えずにすみません💦

中国の競馬がこれからどんな発展を見せていくのかはわかりません。

でも、すでに中国に渡った三頭が元気で、末永くかわいがってもらえることを祈っています。

追記

*2023年7月23日追記

ガリバルディ産駒が初勝利を挙げました!!

7月16日に、中国の内モンゴル自治区フフホトの競馬場で行われた1000m戦。

2歳牝馬のJing Cai Ren Sheng (精彩人生)がデビュー戦を勝利で飾りました。

今年5月に最初の産駒がデビュー。これまでに精彩人生を含め、3頭が出走しています。

これからもどんどん勝ち上がっていってほしいです。

追記

*2024年8月21日追記

2024年7月23日付けの記事によると、ガリバルディの繋養先が変わったようです。

新たな繋養先は、共同馬主クラブの大陆马会(大陸馬会)です。

この記事には大陆马会は中国で最も大きく、成功している共同馬主クラブであると書かれています。

調べても詳しいことはわからないのですが、このクラブは湖北省にあるのではないかと思います。

記事には最近のガリバルディの写真も掲載されています。

ガリバルディはこれまで、河北省定州市の和力馬術倶楽部有限公司に繋養されていました。

その牧場が所有する繁殖牝馬だけと交配していたとのことです。

私が知る限り、これまでにデビューした産駒は3頭で、1頭が勝利を挙げています。

大陆马会は、ニュージーランドからガリバルディのために何頭か繁殖牝馬を輸入するとのこと。

新天地でこれからも元気で頑張ってほしいです。

オコレマルーナやゼーヴィントの情報もほしいです。

でも、残念ながら、モンゴルやウイグルの自治区にいるためかなかなか情報がありません。

今日はここまでにします。続きはまた後日!

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