ダノンバラード

ダノンバラード 思い出のディープインパクト産駒 その10

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引退したディープ産駒の思い出を振り返るこの企画。今日はダノンバラードを取り上げます。

ダノンバラードは引退後、日本で種牡馬入りしましたが、その後海外にトレードされます。2018年にはイギリスのバッツフォードスタッドで繋養されました。

当時のプレスリリースを読んだことがありますが、イギリスで繋養される唯一のディープ産駒の種牡馬として宣伝されていました。

最近、イギリスでダノンバラードの仔を生産した牧場の方が、1歳になった仔の写真をツイッターで何度か公開されていました。

そのうちのお一人とは一度やりとりをしたので、今回はダノンバラードを取り上げようと思いました。

それでは、まずプロフィールから。

ダノンバラード

2008年2月19日生

父 ディープインパクト 母 レディバラード 母父 Unbridled

馬主 ダノックス  池江泰寿厩舎所属

通算成績 26戦5勝

主な勝鞍 2013年アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)、2010年ラジオNIKKEI杯(GⅢ)

ダノンバラードはディープの初年度産駒。3歳の2月まで、ディープを管理されていた池江泰郎調教師が管理していました。

池江師はダノンバラードにとても期待を寄せていたそうで、武豊騎手が武豊TVでエピソードを紹介されていました。

ダノンバラードがデビューする前、武騎手が友人がいる北海道の牧場に遊びに行ったところ、池江師が偶然その牧場にいらしていて、ダノンバラードの調教をご覧になっていたとのことです。

そして、武騎手に

「今度うちに入るディープや。調教見ていきや」

とおっしゃったのだとか。デビューしたら頼むぞとも言われたそうです。

池江師はそれからも武騎手と会うたびにダノンバラードの話をされていて、期待の大きさが伝わってきたとか。

池江師は2011年2月に定年で引退されることになっていて、ディープの初年度産駒を3歳の2月まで管理することができました。

その限られた期間の中で、期待していたダノンバラードで重賞を勝つことができたので、やっぱり縁ってあるんだなと当時は思いました。

そうです、ダノンバラードはディープ産駒で初めて重賞を勝った馬。2010年12月のことです。

翌年の3月からは、池江師の息子の池江泰寿調教師がダノンバラードを管理しました。

ちなみに、ディープ産駒で初めて勝利を挙げたのはサイレントソニックです。2010年6月26日のデビュー戦での勝利でした。

ディープ産駒で初めてデビューしたのはシュプリームギフトで、2010年6月20日の新馬戦で3着でした。サイレントソニックが勝利を収めたのはその翌週ですね。

ディープ産駒で初めてGⅠを勝ったのはマルセリーナ。2011年4月の桜花賞を勝利しました。

以上、私が忘れないためのメモでした(笑)。

ダノンバラードに話を戻して、皐月賞で3着になった後も、5歳の9月までに4勝し、G2レースに勝利したほか、宝塚記念で2着になるなど健闘しました。

負けたレースでも掲示板に載ることが多く、堅実な走りを見せてくれました。

しかし、5歳の10月以降の4戦はいずれも二桁着順になり、2014年4月のアンタレスステークスでは初めてダートに挑戦したものの結果が出ず、このレースを最後に引退しました。

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ダノンバラードのお勧めレース

やはり、池江泰郎調教師のもとで、武騎手と共に勝ったラジオNIKKEI杯はお勧めしたいレースです。

2着ではありますが、2013年6月の宝塚記念も見ていただきたいです。

ダノンバラードの魅力

ダノンバラードの母、レディーバラードは現役時代、主にダートで活躍していた馬。

その母の血を引いているためか、ダノンバラードもディープ産駒にしては馬体が大きくて、胴が長いという印象がありました。

派手な勝ち方をする馬ではありませんでしたが、堅実に走り続けてくれたことが魅力だと思います。

この記事の冒頭でもお話ししましたが、ダノンバラードは引退後、日本で種牡馬になりましたが、その後海外で種牡馬生活を送っていました。

しかし、2018年に産駒がデビューして、活躍したことから、日本のビッグレッドファームが買い戻し、2019年から同ファームで繋養されています。

一ファンの何の根拠もない推測ですが、ダノンバラードは現役時代より、種牡馬になってからの方が活躍できる気がしています。

短い期間ではありましたが、海外で生産された仔たちが活躍してくれると、もっと活躍の場が広がるような気がしています。

ダノンバラード自身はおそらくあまり知られていないと思うので、産駒達の一層の活躍が待たれます。

海外でダノンバラードに携わった関係者の方々は期待してくださっているようで、今でも以下のようなツイートを見ることができます。

もちろん、これからも元気で長生きしてくれることを祈っています。

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