グランアレグリア

グランアレグリア引退 – 大喝采に送られて

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11月21日に行われたマイルチャンピオンシップ(GⅠ)。

このレースをラストランにすると宣言していたグランアレグリアは見事に勝利し、自らの引退に華を添えました。

戦前は天皇賞秋の激闘から中2週であることや、手強い3歳勢の参戦などもあり、不安視する声もけっこうありました。

私自身も中2週というのはどうなんだろうと不安でした。

また、引退レースなので、結果よりもとにかく無事でレースを終えることが大切だとも感じていました。

でも、やっぱり強かったですね!グランアレグリア!!

勝って引退するのと、負けて引退するのとでは全然違いますね!全然違います!!

ツイッターなどを見ていても、その強さに感動する声を多く見かけました。うれしかったです。

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グランアレグリアの戦績振り返り

まずは改めて、グランアレグリアのプロフィールをご紹介します。

グランアレグリア

2016年1月24日生

父 ディープインパクト 母 タピッツフライ

母父 Tapit

馬主 サンデーレーシング  藤沢和雄厩舎所属

通算成績 15戦9勝

主な勝鞍 2020年2021年マイルチャンピオンシップ(GⅠ)、2021年ヴィクトリアマイル(GⅠ)

2020年安田記念(GⅠ)、2020年スプリンターズステークス(GⅠ)、

2019年桜花賞(GⅠ)

「主な勝鞍」の項目に、勝利した全部のGIレースを書いてしまいました(笑)。

こうして見ると、2歳時にはGⅠレースを勝てなかったものの、3歳から5歳までは毎年GⅠを勝っていたんですね。

しかも、4歳時と5歳時は複数のGIタイトルを獲得。本当に素晴らしい馬だとつくづく思います。

ここまで毎年活躍する馬はなかなかいません。

皆さんご存知の通り、マイル戦でものすごい強さを発揮した馬ですが、1200mや2000mのレースにも果敢に挑戦。

それでも掲示板を外すことはありませんでした。

マイルばかり走っていれば、もっとGⅠ勝利は増えたかもしれません。

でも、ほとんど同じ相手との対戦になるので、同じことを毎回やっていてもしかたないですものね。

グランアレグリアのお勧めのレース


グランアレグリアって、ある意味ディープと似たところがありますね。

「お勧めのレース」を挙げようとすると、

「とにかくどのレースでもいいから見てください。そうすれば強さがわかるから」

と言いたくなるところがです(笑)。見ればわかりますから。

ということで、特に印象に残ったレースを挙げていこうと思います。

2019年阪神カップ

3歳時、桜花賞で優勝した後NHKマイルカップで5着に終わり、7ヶ月間隔を空けて、GⅡの阪神カップに出走。古馬とは初対戦でした。

リアルタイムではレースを見られず、後で結果を確認。

勝ったのはいいのですが、5馬身差って何?古馬とのレースなんですけど!

と慌てて映像を見たら、このレースぶり。強さがよくわかりました。

これも今見ると何の不思議もないのですが、当時はここまで強いと思っていなかったので、本当に驚きました。

2020年高松宮記念

上の動画のタイトルにもありますように、勝ったのはモズスーパーフレアで、グランアレグリアは惜しくもハナ差の2着。

でも、このレースでもすごい末脚を見せています。

後にスプリンターズステークスであれだけ強い勝ち方をしたことを考えると、何の不思議もありません。

でも、当時は初めてのスプリント戦だったので、そのレースぶりにとても驚きました。

このレースのことはすんごい!グランアレグリア!にも書いています。

2020年安田記念

このレースはなんといっても、アーモンドアイを負かしたということが大きいですね。

ディープ産駒もほかに何頭か出走していましたが、アーモンドアイと対戦したことがある馬が多く、

「どうせ今度もアーモンドアイが勝っちゃうんでしょ」

と戦前は拗ねていました(笑)。

でも、そのなかでアーモンドアイを倒す可能性があるのは、グランアレグリアだけではないかと思ってもいたんです。

このレースまでにグランアレグリアはアーモンドアイとは未対戦でしたし、それまでのレースからすごく強いことは感じていましたから。

それで、実際に勝利した時の喜びと言ったら!!本当に強い勝ち方でした。

アーモンドアイ以外にも強いメンバーが揃っていたので、大きな価値のあるレースだったと思います。

このレースと先にご紹介した高松宮記念は池添騎手が手綱をとりました。

池添騎手は乗り代わった後も、グランアレグリアが勝利したレースの後に、うれしそうに額をなでてくれていましたね。

2020年スプリンターズステークス

そして、とうとう出ました、スプリンターズステークス(笑)。もう本当にとにかく見てくださいっていう感じです。

1200mのレースだよ、普通届く?あそこから?

高松宮記念でもすごい末脚を見せていたので、不思議ではないんですがそれにしても。

やはり1200mを主戦場にしている馬ではないので、スタートでは置かれてしまって後方を進みます。

最後の直線に入るコーナーでも後ろの方にいて、とてもじゃないけど間に合わないと思っていたら、あの末脚です。

レース後に藤沢調教師が、

「やっぱり1200mは向いてない」

とおっしゃっていて、その言葉を聞かれた人がツイッターに

「(2着だった)ダノンスマッシュは泣いていい」

と書いていたのがすごく面白くて笑いました。

「向いてない」レースで、いつも1200mで戦っていて、GⅠに出るような一流の馬たちを相手にあんな強い勝ち方をしたら。

それはやっぱり泣いていい(笑)。

でも、ダノンスマッシュもその後香港のGⅠレースで優勝しましたしね。

ここまでご紹介したのは4歳時までのレースです。

でも、5歳になってもヴィクトリアマイル、今回のマイルチャンピオンシップと強いレースぶりでした。

桜花賞も本当に強かったですしね。

その暴力的なまでの強さは、いつも私に元気をくれていました。

担当厩務員の渡部助手によると、このレース前実は状態がよくなかったんだとか。とても興味深い記事だったので、

グランアレグリア 担当厩務員さんが明かす激闘の裏側

に書きました。

心残り

こんな素晴らしい戦績を残したグランアレグリアですが、ファンの私には心残りがあります。

海外のビッグレースで走るグランアレグリアを見たかった!

ということですね。こう思っているファンの方はけっこう多いと思います。

5歳の秋シーズンはノド鳴りの手術をしたり、蹄に不安があったりと海外遠征は難しかったかもしれません。

でも、5歳の春シーズンは行けたと思うんですよね・・・コロナさえなければ💧

マイル戦ばかり走っていては、ほぼ同じメンバーと走ることになるので、2000m戦や1200m戦への挑戦は良かったと思っています。

GⅠ勝利の数は減ったのかもしれませんが。

母父がTapitで、母のタピッツフライもアメリカの芝のレースで活躍した馬なので、アメリカのブリーダーズカップに参戦してほしかったです。

でも、代わりに今年ラヴズオンリーユーが勝ってくれましたが。

ラヴズオンリーユー、ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ優勝現地の11月6日(日本時間 7日)にアメリカのデルマー競馬場で開催されたビッグレースで、 ディープ産駒のラヴズオンリーユーが優勝しました...

ヨーロッパでも、ドバイでもいいので、マイル戦で世界の強豪と戦ってほしかったですね。

海外の人の目の前で強い勝ち方をすれば、グランアレグリアの強さが世界的にもっと認められたと思います。

その可能性は十分あったと思うので。

ちなみに母のタピッツフライはアメリカでGⅠレースを2勝しています。そのうちの一つがFirst Lady Stakes。

ディープ産駒のBeauty Parlourの娘、Blowoutが、今年このレースを勝ちました!

「だから何」と思われるかもしれませんが、嬉しかったので書いておきます(笑)。

血をつなぐ

引退後は繁殖牝馬になり、その貴重な血をつないでいくことになります。

父も母も、そして将来を期待されていた弟も旅立ってしまいました。

末永く元気で、素晴らしい仔を送り出してほしいです。

ディープが旅立った後、ショックで半年ほど競馬から離れていた私に、競馬ってこんなにすごいものなのだと思い出させてくれたグランアレグリア

落ち込んでいる時、その走りで元気を与えてくれました。本当にありがとう。

私は牝馬が好きなので、ディープ産駒のなかでもハープスターやジェンティルドンナは特別な存在です。

そこにグランアレグリアも仲間入りです。

ツイッターでディープ産駒の牝馬についてお話ししたことがあるのですが、確かにディープってフィリーサイアー的なところがありますね。

牝馬が強いのは今の世界の競馬界の傾向ですし、それが悪いことだとは全く思いません。

ディープ産駒の牡馬もダービー馬を何頭も出しているように、決して弱いわけではありません。

でも、いかんせん牝馬があまりにも強くて、インパクトがありすぎる(笑)。

少し脱線しましたが、ラストランを勝利で飾れて本当によかったです。勝つのと負けるのとでは、全然印象が違いますから!

スペイン語で「大歓声、大喝采」という意味のあるグランアレグリアという名前がまたぴったりでしたね。

名前をつけられたのは一口馬主のどなたかだと思うのですが、すばらしいセンスです。

「ディープインパクト」もそうですが、まさに馬そのものを表現している名前だと思います。

グランアレグリアについては、過去にいくつか記事を書いているので、よかったらご覧ください。

グランアレグリア、2020年安田記念優勝 -「最強牝馬はわたしい!!」photoAC タイトルはフジテレビの競馬中継から(笑)。 グランアレグリアが大好きな私でも、さすがにそこまでは思っていない...

2020年スプリンターズステークス後

ラストラン直後

さあいよいよ今週はジャパンカップ。コントレイルの引退レースになります。時間がとれれば、レース前に記事を書きたいと思います。

11月25日追記:

グランアレグリアの一口馬主の方のブログによると、所属のサンデーレーシングクラブが、引退式開催の申請をする予定とのこと。

申請をすれば、必ずできるのかは知らないのですが、実現したらいいですね!

11月26日追記:

引退式、する方向で話が進んでいるようですね!中山競馬場で行われますが、日程は未定とのこと。

続報を楽しみに待ちたいです。

11月26日追記:

各スポーツ紙に、グランアレグリアが美浦トレーニングセンターを退厩したという記事が掲載されていました。

担当厩務員の渡部助手の談話が面白かったです。

日刊スポーツの11月25日付けの記事によると、

「お母さんとしても良さそうですよね。

ただ、こびるタイプではないので年上のお母さんとうまくやっていけるか・・・。

先輩ママに目を付けられないかだけ心配です」

と書かれていました。

私としてはこびるグランアレグリアなんて見たくない(笑)。お母さんになっても女王様のままでいてほしいです。

ジェンティルドンナもママになった最初の年からデンとしていて、集牧の際も先頭に陣取っていたそうです。

自分と子供を一番に連れていけということですね(笑)。

グランアレグリアにも、これぐらいの強いママになってほしいです。たぶんなると思う・・・。

 

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