この文章を書こうかどうか、ずいぶん迷いました。あまりにも悲しくて、書きたくないという気持ちが強かったのです。
でも、このまま時が過ぎていって、何も書かずにスルーするのはいいのだろうか。
あれだけの功績を残してくれたスノーフォールに申し訳ないのではという気持ちが出てきました。
それで、今の段階で書けることを書いておこうと思います。
じめじめした内容になってしまいますので、それでもかまわないと思う方だけ読んでいただければ幸いです。
悲しい知らせ
1週間ほど前、エイダン・オブライエン厩舎のファンで、同厩舎の情報を発信している方のツイートを見ました。
2022年度の現役馬の一覧に関するツイートだったのですが、「スノーフォールが調教に参加していない」という内容でした。
欧州では十分な実績を挙げた馬は、3歳で引退することもけっこうあります。
それで、ひょっとしたらスノーフォールも3歳で引退するということなんだろうかと思ったのです。
でも、翌日スノーフォールが天国に旅立ったというニュースが入ってきました。
スタッフの方が餌やりのために馬房に行ったところ、立てなくなっていたということです。
獣医さんの診察によると、原因は分からないが骨盤を骨折しているということで、懸命な治療が施されました。
しかし、残念ながら命を助けることはできなかったそうです。
4歳になったばかりでした。
うわ、書いていてつらい💧。この項目、自分では読み直さないかも。
スノーフォールという存在
ここで、改めてスノーフォールのプロフィールをご紹介します。
2018年2月9日生
父 ディープインパクト 母 Best In the World
母父 Galileo
馬主 Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor
Aidan P O’Brien厩舎所属
通算成績 14戦5勝(2着1回、3着2回)
主な勝利レース: 2021年 英オークス(GⅠ)、英 ミュージドラ ステークス(GⅢ)、愛オークス(GⅠ)、英 ヨークシャーオークス(GⅠ)
2021年度カルティエ賞(欧州)最優秀3歳牝馬
英オークスで、16馬身差をつけて圧勝した時から、スノーフォールはずっと大きな夢を抱かせてくれました。
このブログでも、いろいろな文章でスノーフォールの活躍を浮かれて書いています💦
長距離のレースを得意としていて、昨年10月の凱旋門賞にも出走しましたが、勝利することはできませんでした。
でも、伯母さんのFoundも3歳時に凱旋門賞に出走しましたが勝つことができず、4歳時に勝利を収めました。
それで、スノーフォールも今年は・・・と密かに期待していたのですが、儚い夢となりました。
引退後もセントマークスバシリカとの交配が予定されるなど、繁殖牝馬としても期待されていましたが・・・。
種牡馬のディープインパクトにとって、スノーフォールは一つの到達点と言える存在だったと思います。
海外でも種牡馬としての優秀さは十分に知られていましたが、その評判のダメ押しをしてくれました。
英オークスの勝ちっぷりを見た海外の人たちの反響もとても大きなものでした。
同じように、母父のガリレオにとっても、その偉大な業績に新たな1ページを加えたと言えるでしょう。
本当にありがとう。
今はもう苦しいことも痛いこともないので、どうか安らかにお休みください。
最近、ベストアクターやワグネリアンなど、ディープ産駒の悲しい知らせが続いています。競馬はこういうことが辛いですね。
また、欧州で活躍するディープ産駒は、故障のニュースも結構多いです。頭数が少ないので、目立ってしまうのだと思いますが。
活躍のニュースは嬉しいけど、こういう辛いこともあります。
こんなじめじめした内容の文章を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
このブログでは、スノーフォールについて以下の文章も書いています。よろしかったらご覧ください。
ディープインパクトが旅立ってから2年(愛オークスを勝利したことについて書いています)
世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒 その2 (血統などについて書いています)
海外の重賞・GⅠレースで勝利したディープインパクト産駒、20頭に到達!(追記という形で勝利のニュースを書いています)