ディープ産駒

ディープインパクト産駒ラストクロップの成績

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ディープインパクト産駒は、2020年生まれが最終世代です。

ディープインパクトはどんな馬?のページに、ラストクロップの情報を書きました。

時間が経つにつれていろいろな情報が入ってきて、追記だけで対応するのが難しくなりました。

そこで、新しいページでラストクロップに関する情報をまとめることにしました。

ディープ産駒の最終世代のデビュー前の情報は、以下のページをご参照ください。

ディープインパクトってどんな馬? このブログを始める時に、ディープインパクトのプロフィールを詳しく書くつもりはありませんでした。 だって、有名な馬だし、詳し...
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ディープインパクト産駒のラストクロップ一覧

まずは、ディープ産駒の最終世代の一覧を掲載します。

2020年度生まれの産駒は、日本6頭、海外7頭、計13頭が誕生しました。

日本

勝ち上がり馬には👑のマークを、デビュー済の馬には🐎のマークをつけました。

名前、性別 母馬、所属予定厩舎、生産牧場
🐎エレガントギフト 牝 ジュエルメーカー 杉山晴紀厩舎(栗東)、チャンピオンズF
👑オープンファイア 牡 ゴーマギーゴー 斎藤崇史厩舎(栗東)、ノーザンF
🐎チャンスドゥアスク 牝 ワッツダチャンセズ 梅田智之厩舎(栗東)、追分F
👑スイープアワーズ 牡 スイープトウショウ 友道康夫厩舎(栗東)、ノーザンF
🐎メズマライジング 牝 フォルト 藤原英昭厩舎(栗東)、社台F
👑ライトクオンタム 牝 イルミナント 武幸四郎厩舎(栗東)、社台F

牡馬が2頭、牝馬が4頭です。

日本で生まれた産駒6頭は、全頭デビューすることができました。

それだけでも大変なことです。関係者の皆様に心から感謝します。

海外

海外で生まれた産駒の一覧です。

生産者 名前、母馬、性別、所属厩舎
クールモア 👑DRUMROLL (IRE) メイビー 牡 A・オブライエン厩舎

VICTORIUM (IRE) マインディング 牝 A・オブライエン厩舎

→繁殖入り(2023.1.9追記)

👑AUGUSTE RODIN (IRE) ロードテンドロン 牡 A・オブライエン厩舎

ハイドレンジアの2020 牡  A・オブライエン厩舎?

→他界(2022.7.4追記)

母馬は皆Galileo産駒です。

アガ・カーン スタッド AZMANIYA (FR) アズミーナ 牝

母父: Galileo

ゴドルフィン 👑SAHARA MIST (GB) ヒバーイェブ 牝   C・アップルビー厩舎(英) → H-A・パンタル厩舎 (仏)

母父: Singspiel

ニアルコスファミリー 🐎BOLD AS LOVE (IRE) マリシューズ 牝 D・オブライエン厩舎

母父: Galileo

牡馬が3頭、牝馬が4頭です。

海外で生まれた産駒7頭のうち、4頭がデビューしました。

上に示した通り、デビューしていない産駒のうちの2頭はもう出走することがありません。

残りのAzmaniyaのデビューを待っています。

デビューしたラストクロップの成績

以下にディープ産駒の最終世代の成績をまとめます。

ラストクロップの成績まとめ
  • デビューした馬 13頭中10頭 (日本 6頭全頭 海外 7頭中4頭)
  • 勝ち上がった馬 6頭 (日本 3頭、海外 3頭)
  • 勝ち上がり率 60% (勝ち上がり頭数÷デビューした頭数)
  • GI勝ち馬 1頭 (海外)
  • クラシック勝ち馬 1頭 (海外)
  • 重賞勝ち馬 3頭 (日本 1頭 海外 2頭)

ラストクロップの一つ前の世代、2019年生まれのディープインパクト産駒のJRAでの勝ち上がり率は、約64%でした。

デビューした馬全頭に勝ち上がってほしいのですが、それは現実的ではないかもしれません。

できれば、あと1、2頭くらい勝ち上がってくれればと思いますが、どうなるでしょうか。

残念ながら勝ち上がれない仔たちにも、幸せな馬生があることを祈っています。

勝ち上がった馬の紹介

ディープインパクト産駒の最終世代で勝ち上がった馬は、以下の6頭。

牝馬2頭、牡馬4頭です。

  • 日本 👑ライトクオンタム、オープンファイア、スイープアワーズ
  • 海外 👑オーギュストロダン、👑ドラムロール、サハラミスト

重賞勝ち馬には👑マークをつけました。

日本

これからは、勝ち上がった馬たちを簡単に紹介します。まずは日本の産駒から。

👑ライトクオンタム

ライトクオンタムは2歳時の11月にデビュー勝ちを飾りました。

3歳になってから、武豊騎手を鞍上に迎えてシンザン記念(GⅢ)に出走。見事勝利しました。

その後は桜花賞に出走し、8着。オークスでは17着。

クラシック戦では残念ながら良績を残せませんでしたが、出走するだけでも大変なこと。

クラシック戦にとにかく出走してくれたことに感謝します。

何と言ってもまだ3歳。素質があることはわかっています。

これから適性を見極めて、何よりも無事に走ってほしいです。

追記

*2024年6月23日追記

ライトクオンタムは4月に行われた福島牝馬ステークス(GⅢ)に出走。

落馬事故により競走を中止しました。

大きな事故に見えたので心配しましたが、レース直後は大きな怪我ではないという発表がありました。

しかし、後日検査により、競走生活を続けられないほどの状態であることがわかり、引退して繁殖牝馬になることに。

競走成績は8戦2勝でした。

ラストクロップの重賞勝ち馬として大きな期待を背負い、これまでよく頑張ってくれました。

よく養生して、良い仔を生み、いつまでも元気でいてほしいです。

福島牝馬ステークスで騎乗していた吉田隼人騎手も重傷を負い、復帰を目指しておられるとのこと。

一日も早いご回復と復帰をお祈りします。

ライトクオンタムの引退で、ラストクロップの牝馬の現役馬はいなくなったと思います。

海外の状況がわからないところもあります。

でも、今出走していないということは繁殖入りしたのではないかと判断しています。

オープンファイア

オープンファイアは国内の最終世代の先頭を切って、2022年9月にデビュー。見事勝利しました。

3歳になり、きさらぎ賞(GⅢ)に出走し、2着。

賞金を加算し、皐月賞をスキップして青葉賞への出走が発表されました。

しかし、脚部不安が発生し、青葉賞への出走を回避。

目標だった日本ダービーへの出走もなくなり、休養に入っています。

脚の状態が良くなることが条件ですが、菊花賞に出られる可能性はあります。

できれば、ディープ産駒最後の日本でのクラシック出走を果たしてほしいです。

スイープアワーズ

スイープアワーズは、デビュー前から大きな注目を集めていました。

なんといっても、母がGI3勝のスイープトウショウ。

2020年に他界した母にとっても最後の仔でした。

2021年のセレクトセールでは、ディープインパクト産駒の最後の上場馬になり、2億円で落札されました。

2023年4月、武豊騎手を鞍上に迎えて阪神競馬場でデビューし、5着。

同年7月、中京競馬場の2000mのレースで勝ち上がりました。4戦目の勝利でした。

鞍上は川田騎手です。

気性が難しいところがあり、少し時間がかかりましたが、勝てて安心しました。

できれば休養を入れてもらって、今後の成長に期待したいです。

スイープアワーズの全兄はレガッタ、スイーズドリームスの2頭。

全兄は重賞を勝っていないので、スイープアワーズは重賞を勝てるといいなと思います。

海外

海外で勝ち上がった3頭を紹介します。

👑オーギュストロダン

ディープインパクト産駒の最終世代と言えば、まっさきにこの馬の名前があがるでしょう。

2023年6月3日に、オーギュストロダンは英ダービーを制覇しました🎉

詳しくは、以下のページをご覧ください。

オーギュストロダン、英国ダービー制覇!! 6月3日、イギリスのエプソム競馬場で行われた英国ダービー。 ディープインパクト産駒のオーギュストロダンが見事勝利しました!...

2022年7月に2戦目で初勝利を挙げ、3戦目で重賞(GⅡ)初勝利。同年10月には2歳GIを制しました。

2023年のクラシックの有力馬として期待されていましたが、3歳初戦の英2000ギニーは12着とまさかの大敗。

その大敗を乗り越えて、英ダービーを制しました。

海外では実績を挙げた馬は3歳で現役を切り上げ、種牡馬入りすることがあります。

オーギュストロダンは種牡馬入りが確実でしょうから、今年限りで引退ということもあるかもしれません。

無事に走り抜き、種牡馬入りしてくれることを祈っています。

オーギュストロダンについては、世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒にも記事を書いています。

追記

*2023年11月27日追記

Auguste Rodinは上記のように英ダービーを制覇。

その後、愛ダービー、愛チャンピオンステークスでも勝利を挙げました。

そして、11月4日、アメリカのサンタアニタ競馬場で行われたブリーダーズカップターフ(GI)に出走。

強豪馬が揃う中で、見事勝利しました!!

そして、シャフリヤールがそれほど差のない3着。

ディープインパクト産駒の欧州のダービー馬と日本のダービー馬の対決。

最高の結果になりました。

シャフリヤールの健闘も心から称えたいです。

そして、レース後に驚くべきニュースが。

このレースで引退すると見られていたAuguste Rodinが、来年も現役を続行するというのです。

おおー。思い切りましたね・・・。

こうなったからには、ぜひとも来年も無事で走り抜き、種牡馬入りしてほしいと思います。

ご存知の通り(笑)、やる気のある時とない時の差が激しい馬です。

でも、体を守るのにはそれも必要かもしれません←本当かな?

こちらも来年はもっと冷静に見守っていきたいです。たぶん無理だろうな。

追記

*2024年6月30日追記

Auguste Rodinが、ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズステークス(GI)で勝利しました!!

昨年種牡馬入りが予定されていたところ、現役続行することに。

その時にも予想したのですが、今年も成績のアップダウンが激しすぎる💦

初戦のドバイシーマクラシックでは大敗。

前走はやる気はある程度出ていたようですが、道悪巧者の勝ち馬には叶わず2着。

このままでは、「3歳で引退していたほうが良かったということになってしまう」と焦っていました。

しかし、とうとうやってくれました!4歳でもGIを勝利し、安心しました。

2000mのGIを2度勝ったというのも、種牡馬入りした後のセールスポイントになると思います。

ディープインパクトの血統から見ると、ロイヤルアスコットのGIレースで勝利したのは、一つの到達点とも言えます。

ウイリアム皇太子に表彰していただいたのも嬉しかった!

そして、この勝利をエリザベス女王にも見ていただきたかったです。

👑ドラムロール

ドラムロールは、2018年に英2000ギニーを制し、種牡馬になったサクソンウォリアーの全弟です。

その血統背景もあって期待していたのですが、なかなかデビューしませんでした。

体質が弱いのかと心配していましたが、3歳になった2023年3月のデビュー戦で勝利を飾りました。

それからは順調に出走し、3戦目で重賞(GⅢ)を制しました。

まだ4戦しかしていないので、これからの馬です。無事に走り続けてほしいです。

ドラムロールについて詳しくは、世界のGⅠレースや重賞レースで活躍したディープインパクト産駒をご覧ください。

追記

*2023年8月15日追記

ドラムロールは、6月22日にアスコット競馬場で行われたHampton Court Stakes (GⅢ)で7着。

このレースを最後に、デンマークに移籍しました。

オブライエン厩舎に在籍していた時の成績は、4戦2勝2着1回。

デンマークでは、Flemming Velin調教師が管理しています。

8月5日にKlampenborg競馬場で行われたリステッドレース(約1800m)に出走。

古馬相手に走り、4着でした。

ドラムロールは血統も良く、すでに重賞勝ち馬でもあります。

陣営の大目標はデンマークで種牡馬入りさせることでしょう。

まずは環境に慣れて、無事に走りきってほしいです。

サハラミスト

サハラミストは、ゴドルフィンが生産した牝馬です。

母のヒバーイェブはシングスピール産駒。

2歳時には英のフィリーズマイル(GI)で勝ち、3歳で米のイエローリボンS(GI)を勝っています。

半妹のウハイダもGI2勝。

米のブリーダーズカップ フィリーズ&メアターフ(GI)を勝った時の2着馬は、オーギュストロダンの母馬、ロードデンドロンでした。

サハラミストは4戦目で初勝利。

2023年4月に英でデビューし、2着。

デビュー時は英のC・アップルビー厩舎に所属していました。

英でもう1戦した後、フランスのH-A・パンタル厩舎に移籍。

仏移籍後2戦目で初勝利を挙げました。

9月22日にトゥールーズ競馬場で行われた3000mの未勝利戦でした。

欧州でもう一頭勝ち馬が出たことがとてもうれしいです。

サハラミストは移籍前のレースを除いて、3戦で3着以内に入っています。

適性を見極めて出走していけば、さらに勝ち星を挙げられるでしょう。

無事に頑張ってほしいです。

 

ディープインパクト産駒のラストクロップについて、今後新しい情報が入りましたら、こちらのページを更新していきます。

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