明日はいよいよジャパンカップ。今年はコントレイルがラストランにすることを宣言しています。
先週のグランアレグリアに続いて、ぜひとも有終の美を飾ってほしいです。
勝って終わるのと、負けて引退するのとでは本当に大きな違いがあります。
特にコントレイルの場合は、種牡馬になった後の種付け料にも影響するかもしれません。
コントレイルのこれまでの戦績
コントレイルはご存知の通り、昨年無敗の三冠馬になりました。
以下の記事にも書いたんですが、なまじ無敗の三冠馬になってしまったため、比較対象がすごすぎる💧
だって、シンボリルドルフですよ?ディープインパクトですよ?
三冠馬というだけでも、期待されるものはとても大きくなるのに。
コントレイルは菊花賞以降3戦していますが、勝利を挙げられていません。
自分も今は古馬になっていますが、古馬との対決で勝てていないのですね。
私は昨年の菊花賞の後は出走せず、年内を休養にあててもいいんじゃないかと思っていました。
クラシックを戦ってきた疲れが残っているだろうと思ったからです。
結局ジャパンカップはアーモンドアイに箔をつけてしまった感じで、歯がゆい思いをしました。
4歳の春シーズンの大阪杯は、不良馬場のためにしかたがない面があったと思います。
体調もあまり良くなかったのかな。結局残りの春シーズンは休養にあてることになりました。
3歳でジャパンカップに出走したことは、陣営がいけると判断したことですから、今更言ってても本当にしかたがないんですけど。
無敗の三冠馬であるコントレイルが、シンボリルドルフやディープのような戦績を挙げられていないことについては考えることがあります。
それは、日本馬のレベル向上です。
今は日本馬が海外に遠征して、ビッグレースで次々に勝利を挙げる時代。
ディープが引退した2006年からでも15年経ち、日本のトップレベルの馬たちが強くなっているのではないでしょうか。
今シンボリルドルフやディープがレースに出走したら、勝つのは簡単ではないかもしれません。
でも、この2頭については私も神格化して考えているところがあるので、負けることは想像したくないですけどね。
競馬ファンは「無敗の三冠馬」に対する思いが強いので、期待はずれだと思うのも理解できます。
ただ、今はたとえ「無敗の三冠馬」であっても、勝つのは難しいほど日本競馬のレベルが上がっているのではないかと考えています。
もちろん私もコントレイルには勝ち続けてほしかったですけどね。
種牡馬としての使命
この前ツイッターを見ていたら、びっくりするツイートがありました。
「ディープが4歳で引退したのは、体質が弱くて、競走生活を続けられなかったからだ」
と書いてあったんです。
「体質が弱くて」の他にも、何か理由が書いてあったんですが、忘れてしまいました。
なにか具合が悪くて引退するようなことだったと思います。
それを読んだ時、時の流れを痛感しました。ディープの引退から15年経っていますものね。
最近競馬ファンになられた方がそう思うのもしかたがないかもしれません。
長年のファンの方には何を今さらと言われるかもしれませんが、念のためここではっきり言っておきます。
ディープインパクトが4歳で引退したのは、体質が弱かったからとか、脚に問題があったというわけではありません。
体や競走成績には何も問題がありませんでした。
日本の競走馬の生産界を引っ張っていた大種牡馬のサンデーサイレンスが、ディープの生まれた2002年に他界。
次に柱となってくれる種牡馬を求める生産界の方々の要請に応えるために、4歳で引退したのです。
4歳まででパーフェクトに近い戦績を残していたので、5歳も走らせて怪我でもさせたら・・・という心配もありました。
引退後に金子オーナーが、
3冠を獲った後には、いつ種馬にしようかと考えていました。
苦渋の決断でしたが、ディープは日本の競馬サークルで、もっと大事な使命があると思いました。
とおっしゃっていました。また、
「あと1年競走生活を続けて、負けることはないでしょうが、
無事に帰ってくるかを心配しながら見守るには、私のハートは小さすぎた」
というようなこともおっしゃっています。
コントレイルも父のディープが旅だった後、まさしく同じ立場に置かれていると思います。
無事に帰ってくることが第一。だから、レースも無理に使わずに4歳で引退。
ディープのようにほぼ負けなしで来られたらよかったですが、それはもうしかたがない。
でもきっと、ジャパンカップでは勝利してくれると期待しています。そして、何よりも無事にレースを終えてください。