*2022年10月15日追記
2022年10月、ジェニアルのイタリアへの移籍が発表されました。
スウェーデンでは結局2021年と2022年に生まれた産駒、2023年に生まれる産駒の3世代の供用になりました。
スウェーデンにいた時に書いたこの文章はこのまま残します。
このページに書く内容を以下の記事に書こうと思ったのですが、長くなりすぎるので別の記事にすることにしました。

果たしてこの内容に興味のある方はどれだけいるのかとも思いますが💦、どうしても書きたかったので書きます。
Barocciとジェニアル 種付け頭数
ここに記す種付け頭数などの数字は、Swedish Studbookというサイトの情報です。
Barocciは2015年からスウェーデンで種牡馬として種付けを行っています。年度別の種付け頭数は以下の通りです。
2015年 繁殖牝馬 9頭 生まれた仔馬の頭数 7頭
2016年 46頭 35頭
2017年 24頭 20頭
2018年 28頭 23頭
2019年 22頭 18頭
2020年 5頭 3頭
2021年 3頭 仔馬の誕生は2021年
ジェニアルは2020年からスウェーデンで種付けを開始しました。
2020年 18頭 6頭
2021年 36頭
この数字を見て、私の言いたいことをわかってくださった方もいると思います。そうです。
Barocci、ジェニアルに繁殖牝馬をとられてないか?疑惑です。
Barocciに体調不良などの事情がなければですが。
Swedish Studbookによると、毎年スウェーデンで誕生する仔馬の数は約200頭とのこと。
登録されている種牡馬の数も、2021年度が16頭。2015年以降で最も多かったのが、2015年と2016年の23頭。
もともと市場の規模が小さいのですね。
そして、このページでRacing Post紙に掲載されたジェニアルの記事をご紹介しました。
そのなかに、「スウェーデンの生産者の大部分は、繁殖牝馬をイギリスやフランス、アイルランド、ドイツにいる種牡馬と交配させる」というコメントがありました。
事実ですね、それ。
Barocciもジェニアルも父ディープインパクト。
血統面はどちらもすばらしいですが、生産者の方々が新しい種牡馬のジェニアルの方に興味を示したのでは。
また、Barocciは北欧のクラシックレースで上位に来た産駒もいます。でも、大レースで勝ち切るまでは行っていないようです。
そこがアピール不足につながっている可能性もあります。
強力な援軍?
Barocciはディープインパクトの初年度産駒です。
フランスとアメリカで競走生活を送りましたが、勝利したのはリステッドレースで、重賞勝ちはありません。
このような成績の馬がどうして種牡馬になれたのかというと、やはり血統がものを言ったのだと思います。
Barocciは、仏1000ギニーを勝ち、仏オークスでも2着になったBeauty Parlourの全兄なのです。

Beauty Parlourは今繁殖牝馬になっています。
そして、その娘のBlowoutが2021年10月9日に、アメリカのGⅠレースで勝利しました🎉
この勝利が、スウェーデンの生産者の方々にBarocciを見直してもらうきっかけにならないかと思います。
また、今まで誕生した産駒の中で、北欧の大レースを勝ってくれる仔が出れば、また種付け頭数も増えていくはず。
スウェーデンの生産者の皆さん、ジェニアルへの支持もお願いしたいです。
でも、Barocciもよろしくお願いします!
今日はこれが言いたかったんです(笑)。
ただ、「繁殖牝馬をとられた」うんぬんは、種付け頭数の推移を見た私の推測にすぎません。
他に事情があるかもしれませんので、その点はご注意いただければと思います。