これまで世界のGⅠレースや重賞レースで勝利したディープインパクト産駒をご紹介してきましたが、今日が最終回です。



ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国や場所
まず、ディープインパクト産駒が重賞を勝利した国の一覧です。

- アイルランド
- イギリス
- フランス
- ドバイ
- 香港
- 日本
- オーストラリア
これまでも言いましたが、要するに海外のビッグレースが開催されている場所です(笑)。
海外の大レースで勝利を収めたディープインパクト産駒
そして、以下が2021年1月31日現在、世界のGⅠレース、重賞レースを勝利したディープ産駒の一覧です。
海外のGⅠレース、重賞レースを制したディープインパクト産駒 18頭
GⅠ勝ち馬3頭
スタディオブマン、ビューティパーラー、ファンシーブルー
重賞勝ち馬1頭
バルタバ
GⅠ勝ち馬9頭
ヴィブロス、エイシンヒカリ、グローリーヴェイズ、サクソンウォリアー
ジェンティルドンナ、トーセンスターダム、フィアースインパクト
リアルインパクト、リアルスティール
重賞勝ち馬5頭
アキヒロ(改名してスティミュレーション)、アクアマリン、キズナ、ジェニアル、サヴァラン
今回は日本産馬のうち、主に日本で活躍した(している)産駒をご紹介します。要するに、海外遠征して勝利を収めた馬たちです。
まずは海外のGⅠレースで勝利した馬から。紹介する順番はアイウエオ順で、特に順番に意味はありません。
主に日本で活躍した(している)日本産馬
馬名の前に👑のマークがついているのは、海外のGⅠ勝ち馬です。
👑トーセンスターダム
まずはプロフィールをご紹介します。
トーセンスターダム
2011年3月14日生
父 ディープインパクト 母 アドマイヤキラメキ 母父 エンドスウィープ
馬主 島川隆哉さん 池江泰寿厩舎所属
通算成績 26戦4勝(日豪通算成績)
主な勝鞍 2017年トゥーラックハンディキャップ(GⅠ)、2017年エミレーツステークス(GⅠ)、2014年チャレンジカップ(GⅢ)
海外での勝利レース: 2017年 トゥーラックハンディキャップ(GⅠ)、エミレーツステークス(GⅠ)
トーセンスターダムは、2012年のセレクトセールで2億6,250万円で落札されました。
デビューから3連勝できさらぎ賞(GⅢ)を制し、クラシック戦線での活躍が大いに期待されていました。
しかし、残念ながらクラシックレースでは思うような結果を残すことができませんでした。
ダービーの内ラチにぶつかってしまったアクシデントはよく覚えています。
4歳の春にオーストラリアに遠征し、GⅠのランヴェットステークスで2着に入ります。
この時にオーストラリアとのご縁ができたのでしょうね。
帰国した後、主に重賞で6戦しますが、上位には来られず。
2016年2月の東京新聞杯を最後に、オーストラリアに移籍しました。
日本では残念ながらGⅠで勝利することはできませんでしたが、オーストラリアに移籍した後にGⅠ2勝を挙げました。
そして、2018年4月のレースを最後に引退し、現在は種牡馬になっています。

オーストラリアに移籍してからは、怪我をしたり、体調が整わなかったりして、しばらく休養していた時期もあったようです。
でも、GⅠ2勝という成績を挙げて、種牡馬入りできたのはとてもよかったと思います。
これからもオーストラリアで良い仔を出してほしいです。
👑リアルインパクト
海外での勝利レース: 2015年 ジョージライダーステークス(GⅠ)
リアルインパクトには本当に驚かされました。以下のページに詳しく書いていますが。

リアルインパクトが海外に遠征したのは一度だけです。7歳になって、オーストラリアのGⅠに参戦しました。
リアルインパクトはなんと3歳時に安田記念を制しました。
その後はスランプの時期もあったのですが、5歳時と6歳時に阪神カップを連覇。この間のレースの成績を見ると、この連覇もちょっと謎(笑)。
7歳春にオーストラリアに遠征し、初戦のジョージライダーステークスで優勝。
次走のドンカスターマイル(GⅠ)でも2着になっています。
この時はワールドエースも遠征していましたが、残念ながら上位には来られず。
リアルインパクトは2015年11月のレースを最後に引退し、日本で種牡馬入りします。
オーストラリアでのレース成績が評価されて、同国でシャトル供用されました。
2016/2017年シーズン、2017/2018年シーズン、2018/2019年シーズンと3年連続で種付けをしています。
その時の産駒がオーストラリアでも続々と勝ち上がっており、先日は香港でも初勝利を挙げました。
日本のみならず、海外でも産駒の活躍を楽しみにしたいと思います。
最近リアルインパクト産駒の勝ち上がりのニュースが続々と届きますね😊
嬉しいことです♪ https://t.co/2hbbdzMk7A— スージー@ディープ♥科捜研 (@Susie73629484) January 29, 2021
👑リアルスティール
リアルスティールをこのブログでご紹介するのは初めてなので、まずはプロフィールを記しておきます。
リアルスティール
2012年3月1日生
父 ディープインパクト 母 ラヴズオンリーミー 母父 Storm Cat
馬主 サンデーレーシング 矢作芳人厩舎所属
通算成績 17戦4勝
主な勝鞍 2016年ドバイターフ(GⅠ)、2017年毎日王冠(GⅡ)、2015年共同通信杯(GⅢ)
海外での勝利レース: 2016年 ドバイターフ(GⅠ)
リアルスティールはデビュー2戦目で共同通信杯を制し、クラシックでの活躍が大いに期待されました。
ただ、この時は本当に相手が悪かったというか・・・。
皐月賞とダービーはドゥラメンテに、菊花賞はキタサンブラックに負けてしまいました。上位には来ているんですが。
4歳になってドバイに遠征し、ムーア騎手を鞍上に迎えて、見事ドバイターフで優勝。念願のGⅠ勝利となりました。
この時、矢作調教師がとても喜んでおられたのが印象に残っています。
ディープブリランテでのイギリス遠征など、海外では悔しい思いもされてきていましたからね・・・。
この後、残念ながら日本でGⅠ勝利は挙げられず。
2018年にドバイに再び遠征し、ドバイターフに出走しましたが、3着でした。
ちなみに2着はヴィブロスです。ヴィブロス、すごすぎ!

リアルスティールは2018年、安田記念に出走したのを最後に引退し、種牡馬になっています。
リアルスティールは世界的な超良血馬で、仏ダービー馬のStudy Of Manとも近い血統です。
種牡馬としての活躍を大いに期待したいです。
キズナ
海外での勝利レース: 2013年 ニエル賞(GⅡ)
キズナはご存知の通り、日本ダービーを勝ったGⅠ馬です。
ただ、海外でのGⅠ勝利はなかったので、このページでは「重賞勝ち馬」という扱いにしています。
キズナはダービーで勝利した後、3歳秋にフランスに渡り、凱旋門賞に出走しました。
その前哨戦がニエル賞で、その年のイギリスダービー馬、ルーラーオブザワールドを下したということで話題になりましたね。
本番の凱旋門賞は4着でした。この年の同レースにはオルフェーヴルも参戦しており、2着。
勝ち馬はトレヴで、2着に5馬身差ですから、勝ち馬が強かったというレースでしたね。
この後、ディープ産駒が何頭か凱旋門賞に出走しましたが、3歳時に4着だったというのは健闘したほうだと思います。
3歳時に日本でGⅠを勝ち、海外でも重賞レースで優勝するというのは、もっと称えられてもよいことでしょう。
キズナが海外に遠征したのは、3歳時だけでした。
キズナは2015年の天皇賞春に出走した後、引退。現在は種牡馬になっています。
産駒は大活躍しており、勝ち上がり率もとても良いようです。現在はディープの後継種牡馬の筆頭とも言える存在ですね。
これからも元気で、末永く良い仔を出し続けてほしいです。

これで、海外の重賞レースで勝利を収めたディープ産駒のご紹介を終わります。
残り少ない世代ではありますが、このメンバーに1頭でも多くの産駒が加わることを願ってやみません。


